売上と利益の最大化に振り回されない。阪急うめだ店の戦略転換

 

阪急うめだ店に「何を」学ぶべきか?

挑戦し続ける阪急うめだ店に、あなたは何を学び、何をしますか?

コト消費に対応する、と一口に言っても、なかなか難しくありませんか? 家庭教師とはコンサルタントや外部講師のことなのでしょうが、すぐには難しいですよね。

まず考えるべきは、従来の“売上と利益を最大化するという考え方から、“顧客が感じる価値を最大化するという考え方にシフトしている点です。

目先の売上よりも、楽しんでもらうことで来店したいと思ってもらい、長く愛される店づくりをすることで長期的な収益につなげるという舵取りと言えます。

顧客に伝えるべきは、すでに顧客が分かっている顕在的なニーズではなく、“顧客が今は知らないけれど教えてもらったら嬉しい潜在的なニーズ”です。

従来のフレームワーク的なアプローチは、直近の課題を解決することには向いていますが、このように顧客行動の先取りをするとか、新製品を開発する、という創造的なことには向いていないのです。

では、あなたは、どうやって潜在ニーズを発見すれば良いのでしょうか?

顧客も気づいていない潜在的なニーズは、顧客行動を観察し直感的に気づくことしか発見する方法はありません。

現地現物、やはり販促のヒントは現場に落ちていることが多いのです。

そのためには直感を大事にし、“もし自分が顧客だったら何が欲しいだろう”と仮説を立てて、現場に出向き、現場での顧客行動の観察で検証してみれば良いのです。

1点誤解すべきでない点は、従来のフレームワークや理論が不要だ、と言っているわけではありません。

現場に出かける前には、やはり市場動向や自社のSWOTとポジショニングをしっかりと頭に入れた上で観察に行くことで、より精度の高い直感を感じることができるのです。

あなたも、明日からやってみてください。

image by: WikimediaCommons(KishujiRapid)

理央 周この著者の記事一覧

ビジネス・仕事に大事なのは、情報のキモに「気づき」どう仕事に「活かす」かです。トレンドやヒット商品には共通する「仕掛け」と「思考の枠組み」があります。このメルマガでは、AI、5G、シェアリングなどのニュースや事例をもとに、私の経験とMBAのフレームワークを使い「情報の何に気づくべきか?」という勘どころを解説していきます。現状を打破したい企画マン・営業マン、経営者の方が、カタくなっている頭をほぐし情報を気づきに変えるトレーニングに使える内容です。

有料メルマガ好評配信中

  メルマガを購読してみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】 』

【著者】 理央 周 【月額】 ¥825/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎月 第2火曜日・第4火曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • 売上と利益の最大化に振り回されない。阪急うめだ店の戦略転換
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け