シェアリングビジネスを展開する各社から何を学ぶべきか?
ここまでみてきた、各社の多種多様なシェアリングビジネス。これらのケースから学べることは多い。
まずは、伸びている市場に間髪入れずに参入する姿勢だ。この場合、自社の強みを生かし、少し何かを付加することで、新結合を生み出す、という流れになる。三井不動産はその不動産の経験を生かしているし、タイムスなどのコインパーキングは、自社がすでに所有するパーキングスペースを活用している。自社の資産を使い、伸びるであろう市場に対し、何ができるのかを問いかけることから始める。
ウーバーイーツの事例にあるように、1,500円以上注文をしないと、デリバリーしてもらえない、といった不具合をいかに発見できるか、が、事業を創造する上での起点になる。
次に重要なことは、付加価値をつけること。それも値段の安さ以外で。三井不動産のワークスタイルでは、拠点の多さと、拠点の利便性で、ビジネスの効率化による、成果への近道を提示している。また、高級車レンタカーサービスも、安く借りてもらう、という既成概念の逆張りで、消費者が潜在的に持っている、願望を充足できるサービスになっている。
どちらのケースにおいても、企画発案時に最重要視するのは、顧客の潜在的な需要だ。顧客の抱えている問題の解決、欲しいと潜在的に感じている点を、いかに見付け出すことができるかが、ここでも鍵になる。
ITが進化しても、マーケターがすべきことは同じなのだ。
image by: Uber Eats - Home | Facebook