自動車だけじゃない。ここまで来たシェアリングビジネスの現場

 

シェアリングビジネスを展開する各社から何を学ぶべきか?

ここまでみてきた、各社の多種多様なシェアリングビジネス。これらのケースから学べることは多い。

まずは、伸びている市場に間髪入れずに参入する姿勢だ。この場合、自社の強みを生かし少し何かを付加することで、新結合を生み出す、という流れになる。三井不動産はその不動産の経験を生かしているし、タイムスなどのコインパーキングは、自社がすでに所有するパーキングスペースを活用している。自社の資産を使い、伸びるであろう市場に対し、何ができるのかを問いかけることから始める

ウーバーイーツの事例にあるように、1,500円以上注文をしないと、デリバリーしてもらえない、といった不具合をいかに発見できるか、が、事業を創造する上での起点になる。

次に重要なことは、付加価値をつけること。それも値段の安さ以外で。三井不動産のワークスタイルでは、拠点の多さと、拠点の利便性で、ビジネスの効率化による、成果への近道を提示している。また、高級車レンタカーサービスも、安く借りてもらう、という既成概念の逆張りで、消費者が潜在的に持っている願望を充足できるサービスになっている。

どちらのケースにおいても、企画発案時に最重要視するのは、顧客の潜在的な需要だ。顧客の抱えている問題の解決、欲しいと潜在的に感じている点を、いかに見付け出すことができるかが、ここでも鍵になる。

ITが進化してもマーケターがすべきことは同じなのだ。

image by:  Uber Eats - Home | Facebook

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ビジネス・仕事に大事なのは、情報のキモに「気づき」どう仕事に「活かす」かです。トレンドやヒット商品には共通する「仕掛け」と「思考の枠組み」があります。このメルマガでは、AI、5G、シェアリングなどのニュースや事例をもとに、私の経験とMBAのフレームワークを使い「情報の何に気づくべきか?」という勘どころを解説していきます。現状を打破したい企画マン・営業マン、経営者の方が、カタくなっている頭をほぐし情報を気づきに変えるトレーニングに使える内容です。

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