東大理3の進学先を情報科学科にすれば、経済成長も夢じゃない訳

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我が国の最高学府中の最高学府、東京大学。中でも医学部医学科進学を前提とした理科三類は最難関として知られます。そんな理三の進学先を医学部から理学部情報科学科へ変更すべしとの大胆な提言をするのは、自身も東大出身の作家・冷泉彰彦さん。冷泉さんはその納得の理由を、メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』に記しています。

東大理三はコンピュータ科学進学科類に変えよ

東京大学の理科三類といえば、いわゆる大学受験の最難関として有名です。毎年の合格者は98名前後、偏差値でいえば79、その学年のトップ0.01%が入る頭脳集団だと言われています。

内容は、昔から医学部医学科進学が前提になっており、最近では成績が悪いと医学科進学がダメというルールもできたようですが、それはあくまで例外であって、ほぼ100%が医学部医学科に進学します。ですから事実上、この科類を受けるというのは、東京大学医学部の受験をすることになります。

人間の命を救いたいから医師を志す、その上で自分は勉強熱心なので最難関であるこの学校を受けよう、というのなら良いのですが、その一方で、医学部ということよりも、「とにかく最難関だから」受けてみようとか、目指そうという学生がいるのも事実です。

最近では、多くの自分の子どもを全てこの科類に入れたという母親が「受験界のスター」になったという事件もありましたが、そうなると「命を救うという話は二の次で、とにかく「最難関を目指すことが先に来ているのかもしれません。この家族がどうとは限りませんが、この母親をスター扱いしている現象にはそのようなものを感じます。

であるのなら、この際ですから東京大学は医学部医学科進学は理科二類から選抜することにして、理科三類については医学部進学ではなく、理学部情報科学科への進学を前提にして募集してはどうでしょうか?

つまり最優秀の学生は医者になってもらうのではなく、コンピュータのソフトウェア技術者になってもらうのです。国策、とまでは行きませんが大学として、世界の中で生き残るために、そのような改革をしてはどうかということです。

勿論、人の命を預かる医師には優秀な人間が必要です。ですが、東京医科大で「最高に優秀」であるよりは「体力があり長時間勤務に耐えて休業もしない」人材を優先しているように、一定以上の能力があれば職務を全うすることは可能でしょう。

また、医学の基礎研究は重要ですが、巨大な研究費がかかるのも事実であり、これから厳しくなる国や大学の予算の使い方として、世界と競うためにはコスパは良くありません

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