自分の意見や考えを抑える
自分が話をしているのに、いつの間にか、相手が自身の意見や考えなどを述べている、という経験、または、その逆の経験があるかもしれません。
自分の意見や考えを抑える、とありますが、自分の意見や考えなどを無くして、相手の話をすべて受け入れるということではありません。
相手の話を傾聴する時には、一旦、自分の意見や考えなどを横に置いて、相手の話をありのまま受け止めることが大事だと言えます。
「相手は、…という意見、考えを持っているんだな」などというような姿勢で、相手の話を傾聴することが必要ではないでしょうか。
相手の言わんとする意味全体を聴くようにする
相手の話している内容を、ある部分の内容だけを取り上げて、相手の意見全体として捉えてしまうことはないでしょうか。ひとつひとつの言葉を捉えるのではなく、全体を通じて「相手は何を言いたいのか」という視点を持つことが大切になるのでしょうね。
また、相手の言わんとする意味全体を聴くようにするには、相手が発する言葉が意味するところを、言葉そのものの意味だけではなく、相手の立場に立って、その裏側にある考えや気持ちなども察しながら聴くことも大切になりますね。
相手の言葉以外の表現を聴こうとする(相手の心を聴く)
相手が話している時に、その内容が、その人の表情、雰囲気などから本心、本音ではないな、と感じることもありますね。
上記の「傾聴」を分解した時にも触れましたが、まさに、耳だけではなく、目や心を使って、相手の話を聴くことです。相手が発する言葉だけではなく、相手の表情や目線、態度、雰囲気などを目でしっかりと見ることが必要になります。
そして、自分の心をオープンにして、相手の気持ちなどを心で感じることが大切になると思います。
「批判的、忠告的、説教的態度は避ける」
私たちは、相手の話を聴く時に、ここで挙げられている批判、忠告、説教的な態度、姿勢で聞いていないでしょうか。とりわけ、自分の考え、意見などとは違う話しを聴く際に、こういった態度、姿勢になりがちではないでしょうか。
批判、忠告、説教的な態度、姿勢を避けるためには、自分の固定観念などに縛られないことが重要だと言えます。相手の話を自分のモノサシだけで判断してしまうと、どうしても批判、忠告、説教的な態度、姿勢が出てしまい、相手にも伝わってしまいます。
まずは、自分の持つ経験則や知識などの固定観念などで判断せずに、「こういった考え、意見もあるんだなぁ」と、相手の話を傾聴する姿勢が大事になるでしょうね。
「感情的には決してならない」
自分の感情、とりわけ、怒りの感情に流されてしまい、相手の話が耳に入らなかった、という経験はありませんか。私自身も、こういった経験があります。
相手の話を傾聴する時に、お互いに感情的になっては、いい方向に進まないですね。感情的になりそうな時こそ、第三者的視点、客観的な視点から、相手の話を傾聴してみることも大切だと言えるのではないでしょうか。