武田教授が警告。日本の「食料自給率の低さ」が世界に迷惑な理由

 

日本人の体は日本列島から採れる物でできている

食というのは動物が生きていく基本ですし、人間以外の動物は「栄養学」などはないのですから、「楽しく生活して、おいしいものを食べる」ということが大原則なのです。舌で感じる「味」というものは「自分の体に良いものをおいしく感じる」というためにあるのですから、まずいものが体に良いはずはありません

また、サボテンは水の少ない地域で生活するのであんなに奇妙な格好をしていますし、園芸でも「水をあまりやると枯れる」という植物がいるのもよく知られています。このことは「生物というのは、その土地によって体ができているので、あまり違う生活をするのは良くない」ということを意味しています。

日本人の体は日本列島からとれるものでできていますので、お米、みそ汁、魚、根菜を中心とした野菜の煮物、絞ることを前提としたお浸しや漬物のような葉物、リンゴ、ミカン、カキなどから身体ができています。決して、ヨーグルトやキウイなどが体に合っているわけではないのです。

つまり、「食」というのは体そのものですから、「健康に良い」とか「最近、…ということが分かったので、これを食べるとよい」というようなものではないのです。できるだけ自然と接し、動物としての自分の感性を磨き、歳相応にものを考え、そしてじっくり味わって自分のからだが欲しがっているものを偏らないように注意して食べるというのにつきます。

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中部大学教授の武田邦彦です。主に環境問題や資源に関して研究を行っております。 私のメルマガでは、テレビや雑誌新聞、ブログでは語ることが出来なかった原発やエネルギー問題に鋭く切り込みます。

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