秘仏をひと月ご開帳。亥年に猪づくしの京都・摩利支天さんを詣る

 

本尊の摩利支天像は秘仏で、毎年10月20日の縁日にしか公開されません。本尊は7匹の猪の上に座した姿をしています。猪は古代インドではその素早さが勇敢さを表すものとされ眷属として用いられたとも伝えられています。摩利支天は開運や勝利に導くともいわれています。摩利支天のルーツは古代インドの女神マーリーチで、太陽の炎が神格化したものと伝えられています。炎は捕まえられたり傷つけられたりすることがないので、戦国武将の間で摩利支天信仰が広がっていたそうです。

摩利支尊天堂には開運勝利を願って、受験生やスポーツ選手なども多く訪れます。厄除けのご利益もあることから地元祇園の舞妓さんや芸妓さんたちがお参りに来ることもあるようです。

本堂にはいのししの小さな像がズラリと並べられています。いろんな表情の猪をじっくりと見てみて下さい。手水舎も猪の口から水が注がれていますよ。屋根の下にも猪の彫刻があります。

禅居庵で一番のインスタ映えスポットといえば猪の像が置かれたお堂です。ここには沢山のミニ猪像がズラリ並んでいます。これは陶製の亥みくじです。自分でひいたおみくじをこちらに置いて帰るうちに大群になってしまったのでしょう。お守りも猪がモチーフのタイプがズラリ、亥年の方へのお守りとしてもオススメです。

2019年は亥年なので秘仏のご本尊が1月の1か月間ご開帳されます。新年の開運、勝運を願ってご参拝されてみてはいかがでしょうか?

京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

image by: 京都フリー写真素材

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【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

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