米中貿易戦「勝利」でトランプが習近平に親近感。次の標的は日本

 

日本外交の現状

日中、日英、日印などやTPP加盟国との関係は良いが、日韓、日露、日米の外交が、うまくいっていない。

トランプ大統領の国益オンリー主義で、韓国、ロシアも今までとは違うポジションを取り始めて、日本のポジションはあまり変わらないので、そのギャップが広がってきている。米国とのポジンション差も大きい。米国は優先的に貿易赤字を問題視しているから、それへの回答が必要なのに、屁理屈を言って誤魔化そうとするので、交渉がうまくいかないのである。というより、中国の全面的譲歩に味を占めたトランプ大統領は、日本に対しても一歩も引かないことになる。

日本の生き残る道をどう切り開くのか、自由民主主義社会をどう守ればよいか、日本は、その解が見つかっていない。

早く、その解を見つけておくことである。私は地産地消経済という方向になると見るが、日本としては、方向が定まっていない。

それなしに、日米交渉しても、米国がいら立つことになり、中国より日本の方が自分勝手で悪いという見方になってしまう可能性が出る。それだけは避ける必要がある。

米国との関係がおかしくなると、中国も日本との関係を見直すことになり、日中関係もおかしくなる。他の国も日本を頼りにしていたが、頼れないと関係見直しになる。そうなれば、崖淵に立たされることになる。

さあ、どうなりますか?

image by: Shutterstock.com

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