働きがいのある米企業ランク発表。ヒルトンが1位になった理由

 

(2)感謝する・される大切さ

ところで、このランキングは「働きがいがある会社か?」という質問の他に従業員の体験(Employee Experience)についての以下のような質問がある。

・働きがいがある会社か? (Employees say this is a great place to work)
・入社時、歓迎されていると感じたか? (When you join the company, you are made to feel welcome.)
・私はここで働いていることを他の人に話す際、誇りに思えるか? (I’m proud to tell others I work here.)
・あなたの役職に関係なく公平に扱われているか? (I am treated as a full member here regardless of my position.)
・私たちが何かを成し遂げた際、誇りに感じるか? (When I look at what we accomplish, I feel a sense of pride.)
・地域社会への貢献の仕方について気分が良いと感じているか? (I feel good about the ways we contribute to the community.)

下から2つ目の「私たちが何かを成し遂げた際、私は誇りに感じるか?」(When I look at what we accomplish, I feel a sense of pride.)は、従業員がそれぞれ自分の功績を誇りに思うかどうかを質問するものだが、みなさんだったらどう答えるだろうか? 今、放送中のドラマ「家売るオンナ」のサンチーのように、「私が家を売りました!!」と堂々と言うタイプだろうか?それとも、謙遜して自分の功績を主張しないタイプだろうか?

いずれにしても、何かしら主張できる功績がないとはっきりと言えないと思う。でも、日々の忙しい仕事の中では、ついつい蔑ろにしてしまう傾向にあるため、サンチーのように営業成績として数字がはっきりした職種以外は、自分の「功績」を讃える時間を持たないまま時間が過ぎていることのほうが多いのではないかと思う。

でも「働きがいのある会社」ランキングの質問項目に入っているくらい重要なことのようで、知り合いの某企業では、功績を誇りに思ってもらうための取り組みを行なっているという。

その企業は人事コンサルタントを雇ってGreat Place to Work Institute の従業員アンケートを行なっている。比較的従業員の満足度は高かったが、「私たちが何かを成し遂げた際、私は誇りに感じるか?」(When I look at what we accomplish, I feel a sense of pride.)が低いという結果が出たのである。それが5年前のこと。

それから、いろいろ工夫を重ね、すぐに取り組めることとして、ミーティングの前にはそこに参加している従業員の功績をみんなで認識し合い、感謝する時間を設けるようにしたところ、満足度の数字が上がったという。会議以外にも事あるごとに会社に対する献身さに感謝するなど、実際に声をかけることを社員同士で心がけているのだそうだ。

功績を認識してお礼を言う。シンプルだけどとても効果があるのかもしれない。なお、日本の「働きがいのある会社」ランキングは、以下のリンクをご参照。

ご参考:「働きがいのある会社」ランキング

image by: amenic181, shutterstock.com

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ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。

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