目の前のお客様を喜ばせる店が、世間の影響を受けずに生き残る訳

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新型コロナウイルスの影響で客足が遠のき、飲食店は苦しい状況が続いています。売上も立ちにくく、これがいつまで続くのか、不安で仕方がないことでしょう。だからといって、何もしないわけにはいきません。では、経営者や従業員はどういう心構えを持ち、お客様を迎えればよいのでしょうか。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では著者で飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、あのリーマンショックを乗り越えたとある店舗の店長の考え方を紹介しつつ、「このような時だからこそできること」を記しています。

こんな時だからこそ、目の前のお客様を全力でおもてなししよう!

ちょうど10年ほど前、リーマンショックの影響で苦戦する飲食店が多い中、僕のご支援先にそんな影響を全く感じさせず、営業していた焼き鳥店がありました。

その当時で、確か創業20年ぐらいだったと思います。そのご支援先は、当時6店舗ぐらいあったのですが、創業の頃はそんなにお店を増やそうなんて思っていなかったそうです。なので、最初の5年ぐらいは、20席弱の小さなお店でコツコツ営業していたそうです。すると、ある時、地元のテレビに取り上げられて、それから客足がものすごく増えたそうで、それを機に近所に2号店を出したそうです。

その後まもなく2号店も繁盛店になり、「あれ、これもうちょっと店を増やしてもいいかも」と思ったらしく、それから年1店舗ぐらいのペースで出店をするようになりました。

そんなときに、「もっと、組織化したい!」という相談が僕にあってコンサルティングをするようになったのですが、コンサルティングが始まった当時、社長に質問をしたことがあります。「創業から20年、バブル崩壊とか世間では色々なことがありましたが、やっぱりそういうときは、影響をうけたのですか?」と。すると社長は、

「創業当時、お客さんがつくまでは、なかなか苦労した時もあったけど、その後は、世間がどうこうというのはあんまり関係なかったねえ~!」

「まじっすか!すごいですね!」

こんな会話を10年ぐらい前にしたのを今でも鮮明に覚えています。で、その会社のこと、社長のことを思い出すと、いつも言っていたことがあります。「とにかくお客様を大事にしろ!」と。

社長は、正直、論理的に考えたりするのがあまり得意ではなく、なので、コンセプトの重要性とか、色々な理屈(これはこれですごく大事です!)を嫌う傾向があったのですが、ただ、お客様に対してはすごく真摯で、とにかくお客様が喜ぶことをやりなさい、ということをスタッフに事あるごとに言っていました。

販促なんかもほとんどせず、とにかく、「お客様は喜んでいるのか?」「お客様は何をすれば喜んでくれるのか?」と商品、接客の向上に注力されていました。だから、永くお店が続くし、ファンも多いのだろうと、納得した記憶があります。

最近は、飲食店の多くがコロナの影響を受けていると思います。そのため、融資などを検討しなければならない店もあるでしょう。そんな中でも、いつも通りとはいかなくても、お客様が入っているお店もあるわけです。きっとそんな店は、日頃からお客様を大切にされていたのではないかと思います。

先日、あるご支援先の勉強会で、こんなことを言って会を締めました。

「今は、いつもより暇かもしれない。暇だからどうしよう?って考えるかもしれない。でも、そうやって悩むより、今できることに必死に取り組もう。

きっと、少ないながらでも、お客様は来店してくれます。そのお客様をいつも以上に、楽しませよう。いつも以上に、心配りをしよう。そして、まだ、余裕があるなら、アルバイトと面談したりして、アルバイトの教育に力をいれましょう。

この状況はいつかは落ち着きます。その時に、以前の状態よりもさらにレベルの高い営業ができるよう、今、準備しよう!とにかく、今は、目の前のお客様を喜ばせることに必死に取り組もう!」と。

こんなときでも、「できること」を必死に取り組みましょう!

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中西敏弘 【発行周期】 毎週2回

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