文筆家が愛用する「ひとりSlack」のすごい効果。アイデアは継続なり!

 

「求めている用途はSlackがピッタリじゃないのか?」

Slackは、クラウドツールなのでデスクトップでもモバイルでも問題はありません。そして、チャットツールなので、ある書き込みにリプライを与えることができます。別の言い方をすると、ある書き込みを「スレッド化」できるのです。

たとえば、12月6日に散歩をしていて、「2020年のメルマガは何を書こう」と思いついたとします。それをぱぱっとslackに書き込みます。さらにその書き込みへのリプライとして、そのとき思い浮かんだ暫定テーマも一緒に書き込みます。それで、この発言群が「スレッド」になります。

翌日、また散歩をしていて「そうだ、メルマガにはこれを書けばいいんじゃないか」と思いついたとしましょう。そのときは、Slackを開き、前に書き込んだスレッドを探して、そこに追記すればいいのです。そうすることで、一連の思いつきが、一つのグループになります。

タイムライン的に(つまり時系列に)書き込んでいるのに、関連する項目群がひとまとまりになってくれるのです。まさに、こういう機能があれば、継続的思考にピッタリではないでしょうか。

そう考えて、実際にいくつかメモを残してみました。そして、理解しました。この「スレッド」こそが、ひとりSlackの肝なのだと。

Slackは、通常のタイムラインに加えて、「スレッド」というビューがあります。それを選択すると、自分が参加した(≒発言した)スレッドだけが表示されます。この機能が重要なのです。

多くの情報ツールにおいて、複数の情報をひとまとめにする機能は付いています。それはそれで便利なものです。しかし、それらのツールでは「ひとまとめにした情報」だけを抽出する手段がありません。あるにしても、一手間も二手間もかかってしまうことが大半です。

その点Slackは、最初からそのためのビューが用意されています。たったワンクリックでそのビューを呼び出せるのです。よって、利用者はスレッドを積極的に使っていけます。

どういうことでしょうか。

スレッド化したものだけを抽出できる(しかも発言順で時系列に並ぶ)というのは、一種のフィルターです。タグを付けて、そのタグが付いたものだけを引っ張り出すのとやっていることは同じなわけです。

しかし、スレッドの場合、タグ付けのような特殊な操作、言い換えればメタ作業を付与するためだけの操作は必要ありません。発言にリプライを与えればいいのです(実際は「スレッドを開始する」をクリックする)。

そして、ここからが重要なのですが、以下の二つを比べて、継続的に考えたいのはどちらの方が多くなるでしょうか。

  • 単発の書き込みしかないもの
  • 継続的に書き込まれているもの

さまざまな例外はあるでしょうが、やはり「継続的に書き込まれているもの」の方が、さらなる書き込みの可能性は高いのではないでしょうか。類は友を呼ぶではありませんが、何度も考えていること(≒言及しているもの)であればあるほど、さらなる追記の可能性は高まります。逆に、一度もスレッド化されなかったものは、そのままスレッド化される可能性はどんどん小さくなってきます。

つまり、「スレッド」のビューで呼び出される項目は、自分が複数回言及している対象であり、それは疑似的に重要度のパラメータとして採用できる、ということです。

print
いま読まれてます

  • 文筆家が愛用する「ひとりSlack」のすごい効果。アイデアは継続なり!
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け