大手新聞の医療情報サイト元編集長がコロナワクチンを打つと明言した訳

 

おそらく、これは「子宮頸がん予防のHPVワクチンの副作用訴訟」が関係しているのでしょう。HPVワクチンは、2013年4月から小学6年~高校1年の女子を対象に定期接種が始まったのですが、接種後に全身の痛みなどを訴える人が相次いだために、厚生労働省は接種を勧める取り組みを中止したのです。

その後、同ワクチンによる子宮頸がんの予防効果を示すデータも出ており、

HPVワクチン 勧奨中断5年 安全性巡る議論続く 子宮頸がん予防効果示す結果次々

世界保健機構(WHO)も2030年までに、15歳以下の女子の90%にまでHPVワクチン接種率を高める ことを目標にしています。

子宮頸がんワクチン接種率、30年までに9割へ WHOが新たな目標公表

最新のニュースによると、日本では、なんと1%だったHPVワクチン接種率が、20%ほどに高まったそうですが、WHOの目標値にはとても届きません。

子宮頸がんワクチンの接種者が増加 低迷から一転、20%近くに

一方で、真偽はともかくとして、1年ほど前に、かつて死病であった結核予防のために打つBCGワクチンを打っている国では、コロナ感染率と死亡率が低いのではないかと話題になったことがありました。

コロナショック BCG接種は効くのか? WHO「推奨せず」 乳児用懸念

もちろん、私もすべてのワクチンを肯定しようとは思いませんし、すべての人に有効なワクチンもないでしょう。全く新しいmRNAワクチンも不気味ではあります。

しかし、だからと言って、いきなり全否定をするのも大人げないと思うのです。mRNAワクチンだからこそ、これからより強力な変種ウイルスが出現した時に、素早く対応するワクチンを作れるメリットもあります。より深刻な問題は、いざという時に日本にはワクチンを自給自足できる仕組みがないことだと思うのですが、いかがでしょうか?

毎日新聞「医療プレミア」でこんな意見も見つけました。

新型コロナウイルスに対するワクチンの接種が、徐々にですが進んでいます。もちろん変異株の種類によっては、ワクチンの有効性が下がってしまうケースもあります。しかし、今回開発されているmRNAワクチン(ウイルスの遺伝子の一部を使ったワクチン)は、変異株にも効く新しいワクチンを比較的早く作ることができます。ですので、たとえ2巡目の接種が必要になったとしても「ワクチン後の世界」について考えておくことはとても重要です。ER Dr.の救急よもやま話より

新型コロナ どうなる「ワクチン普及後」の世界 志賀隆・国際医療福祉大医学部救急医学主任教授(同大成田病院救急科部長)

遊ぶように学んで個性を磨く久米さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラから

 

print
いま読まれてます

  • 大手新聞の医療情報サイト元編集長がコロナワクチンを打つと明言した訳
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け