【バブル間近?】日本に20兆円規模を上回る景気浮揚効果が!?世界的な株高の流れは見逃せない

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大幅な原油安と円安により20兆円規模を上回る景気浮揚効果が

藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』(2015/01/23号)

日本国内の上場企業の企業業績が急改善しています!中小・零細企業は引き続き苦しい経営を余儀なくされているところが多いでしょうが、少なくとも上場企業に関しては、企業業績は急改善しています!♪

「2015年の日本株式市場は、天気晴朗なれど波高し」です。日本の上場企業の業績は、経常利益で、「2015年3月期(今期!!!)」と「2016年3月期(来期!!!)に、それぞれ、「8.6%増し」、「14.0%増し」の増益が見込まれています!!♪♪♪

さらにさらに、日本では、原油安により、貿易赤字が今春にも黒字転換する可能性が出てきています!!♪

一部のシンクタンクによれば、この「大幅な原油安と円安による貿易収支の改善」には、「政府の3.5兆円の景気対策(補正予算)」と合わせると、2015年の日本経済に、「およそ、ざっくり20兆円規模を上回る、超大型の景気対策を行うのとに等しい、景気浮揚効果がある!!!」とされています。

この景気浮揚効果は、「今現在の日本国内の需給ギャップ15兆円」を埋めるに十分な「景気刺激策」です。

今の日本経済には、本当にこの4月には大幅なベースアップが実施されるのかどうか? 地方都市などではガソリン価格が値下っても消費や投資に回らずに貯蓄へ回ってしまうのではないか???などなど、マクロ経済面ではまだまだ懸念が残るもの、ミクロ経済面では、大企業フレンドリーなアベノミクスに支えられて、上場企業の業績が急改善。まさに「バブルへGo!」へとダッシュする「その直前」と指摘できます。

今のアメリカ経済は、アメリカ経済全体のマクロ環境がすこぶる良好なのに、ミクロのアメリカの上場企業が、業績改善を開始して5年目~6年目に入ってしまっていて、そろそろ企業業績の改善にも頭打ち感が出始めている状態。

今のアメリカ経済はマクロがミクロをけん引しています。今の日本経済がミクロがマクロをけん引しているのとは、とても対照的。

今の日本株式市場では、「マクロ系のヘッジファンドたちが怒涛のように押し寄せて来るか、怒涛のように引き上げてゆくか」といった「ヘッジファンドの独断場」に成り下がっていますが、遅かれ早かれ、海外の地道な長期保有目的の機関投資家たちが、日本の企業業績の急改善に気づき始めて、日本株式市場に参入してくることでしょう。

ギリシャの1月25日の選挙結果については、貞子第一メルマガ1月20日号で詳しく解説いたしましたように、恐れる必要は、全く持ってありません。1月25日のギリシャ総選挙の結果が内外のマーケットに影響を与える可能性は、極めて限定的です。

さて、身も蓋もない言い方になりますが、グローバルな資産価格は、いかなる資産クラスであれ(=株であれ不動産であれ、国債あるいはジャンク債などの債券であれ)、日英米欧などの各国中銀のバランスシートの合計に、比例するのです。

中銀のバランスシートの合計が膨張し続ける限り、資産価格は上昇してゆきます。

ですから、ドラギECBが1月22日に大型のバランスシート膨張政策を発表したことは、内外の株式市場にとっては、とてもとても意味深いものです!!♪

アメリカ・イエレンFRBが昨年2014年10月にTaperingを終了して、FRBのバランスシート膨張政策を停止したからこそ、これにバトンタッチするように、黒田日銀が昨年10月31日に「黒トンのバズーカ砲第二弾(50兆円から80兆円へ)」を発射し、2015年1月22日に、ドラギECBも、およそ「1兆1,000億ユーロ規模のアメリカ型バズーカ砲」を発射したわけです。

「国策に売りなし」と言いますが、まさしく、「連合軍の合作に売りなし」です。

 

藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』(2015/01/23号)
著者:藤井まり子
マクロ金融・資産形成 de あそぼ♪」の筆者:藤井まり子が送る「富裕層向けの資産形成のプレミアム・レポート」。このプレミアム・メルマガの購読者の方々は、ゴールド会員として、よりきめ細やかなアドバイスも、常時双方向で無料提供します♪年金不安なんか、ぶっ飛ばしましょう♪
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