GAFAにおける多角化の例
では多角化とはなにを意味するのか?
GAFAを例にお話していきます。
Google、Amazon、FaceBook、Apple、20年前のこれら企業は今とは全く違う形でした。
規模の話ではなく、そもそもやっている事業が違います。
Googleはアルファベットという会社から独立した事業で、検索エンジンを提供するプラットフォームでしたが、今ではスマートフォンのOSであるAndroid、YouTubeを買収し世界一の動画サービスを提供、AI開発やGmail・Googleドライブなどの便利なツールも提供しています。
今でもそうですが、本業は検索での広告収益です。でもそれ以外にもたくさんのサービスがあり、それぞれが収益を上げています。
アマゾンももともとは本屋でした。ネットで本の注文を受けてから仕入れて売るという、無在庫転売のようなビジネスモデルから始めたそうです。それが今では書籍に限らず世界でトップのECサイトにまで発展し、近年ではECだけでなくアマゾン・ゴーという実店舗の導入も始まっていますし、AWSというクラウドサービスもかなり浸透してきています。
このように、長く生き残る企業は、自社の強みを活かしながらメイン事業をより発展させていくだけでなく、別の事業の横展開も行っています。
日本においてもさまざまな企業があり、いろんな事業を展開していますね。
楽天も元はECサイトでしたが、球団を経営しているだけでなく楽天銀行や楽天カードなどの金融関係も手掛けていますし、楽天トラベルなどの観光業も手掛けています。
サイバーエージェントは広告代理店ビジネスですが、アメブロなど自社のプラットフォームを持っているほか、近年ではAbemaTVというネット配信に力を入れています。
これらの例からわかるとおり、成長している企業はどこも時代に合わせて事業内容を変化させ、多角化してきました。