「プーチンを打ち負かせ」世界的投資家が国際会議で唱えた裏側

 

ただ、ソロス氏には気の毒ですが、全般的な印象では、ディープステートの多数派は既に「和平」に傾いているようです。世界のほとんどの権力者たちは「全面核戦争」を望んではいないのです。ソロス氏の「主戦論」に同調したのは、ウクライナのゼレンスキー大統領と、英米の現役リーダーくらいのものです(ま、日本は「アメリカ」の言う通りですが…)。

しかも、その、英米の現役指導者たちも、足元が怪しくなっています。米国のバイデン大統領には、息子ハンター氏共々のウクライナ汚職疑惑が、以前から(彼がオバマ氏の副大統領だった頃から)まとわりついています。これに加え、米国の法廷では、2020年の大統領選挙での不正(もちろん、バイデン側の)をめぐる証拠が次々に開示されつつあり、このまま行くと、あの選挙で本当に勝ったのはトランプ氏だったということにもなりかねません。本人の認知症の進行も疑われ、いつ辞任声明が出されても不思議はないのです。

そして、英国のジョンソン首相にも、とんでもないスキャンダルが浮上しました。先日、英政府は英国謀略機関の偽情報作戦「ブラック・プロパガンダ」に関する機密を公開したのです。そして、ジョンソン首相は、なんとこうしたブラック・プロパガンダにより擁立されたということが明らかにされました。これは、コロナのロックダウン中に首相官邸で開かれていた「パーティー」のスキャンダルなどとは比べものにならないくらいの「ビッグ・スキャンダル」です。

こうした「暴露」の背景にはディープステート主流派の影がチラつきます。つまり、ジョーもボリスも、そろそろ「トカゲの尻尾」にされつつあるのかもしれません。

しかも、日本の「ゼレンスキーファン」の皆様には申し訳ないのですが、ドイツもフランスもイタリアも、本心ではロシアの勝利を認め、和平に移行することを望んでいます。しかし、彼らも一応、NATOの加盟国ですから、英米に対しては「面従腹背」を貫いています。ですから、彼らの「ウクライナ支持」はあくまでも表向きの話です。内心では、さっさと和平に持ち込んで欲しいのです。

フランスやスペインなどヨーロッパには勇敢なジャーナリストもいて、ウクライナ側の戦争犯罪や残虐行為を暴露している人たちもいるのです。彼らが証言しているネオナチや傭兵の残虐非道ぶりはロシア軍の比ではありません。ここで、文章にすることも憚られるくらいなのです。

こうした報道もあって、そろそろ、英米やウクライナのメディアが流す反ロシアキャンペーンの化けの皮も剥がれつつあります。もはや、彼の地の国民は、日本のように無邪気にテレビの言うことを信じてはいないのです。

彼らの正直な気持ちを代弁すれば、「ウクライナの腐敗した政権は疫病神だ」「さっさと縁を切りたい」といった感じでしょうか。その証拠に、日本などの報道では簡単にまとまるはずだった「ウクライナのEU加盟」も、宙ぶらりんのままです。ましてや、ゼレンスキーが言うような「NATOへの加盟」なんて、論外です。ただ、ウクライナを追われた難民たちは、優秀な労働力に成り得るので「ウエルカム」というわけです。

さらに、本音を言えば、冬が来て寒くなる前に、できるなら夏の内に、早く和平の目途がついて欲しいのです。逆に、このままずるずると戦争が続き、ロシアから天然ガスが来なくなり、暖房が止まり、さらには停電が追い討ちをかけるような状況になれば、ヨーロッパの冬の寒さは多くの人の命を奪うことになります。彼らは何とかして、この冬の悲劇を避けたいのです。

いつの間にか心理学的な知恵もついてくる、富田隆さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

print
いま読まれてます

  • 「プーチンを打ち負かせ」世界的投資家が国際会議で唱えた裏側
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け