日本企業の会議が「時間ばかりかかって実りがない」当然すぎる理由

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会議において全員がファシリテーション力を持っていなくてもいいんですよ。それを一番持っていそうな人に、「あなたが今日はやってくれませんか?」と言って任せればいい。時間の中で共通のルールを決めて、凝縮して結論を出すことが決まっていたら、ファシリテーターが「このスケジュールだけで考えたら、あと15分で論点1の中のここの部分だけでも結論が出せればいいと思うんだけど、どう思う?」と言って、ファシリテーターを中心にいろんな人がよい結論の出し方をアドバイスしていくことができるわけですよね。

こんなふうに、変化の時代はいろんな方向から見て、新しい道で新しい視点を見ることが大事です。「全員発言リスペクト」と「時間内に有効な結果を出そうというゲームルール」、この2つを守るだけで会議の生産性がよくなっていきます。これは会議だけじゃなくて、3人以上の日常会話やいろんなシチュエーションで使えるものです。

というわけで

平石さんの話はめちゃくちゃわかりやすいので、本もぜひ見ていただければです。そして何よりも、この本は第1章の「心構え」がものすごくやさしい。いろんな人の個性を尊重しながら意見を引き出していく、という姿勢がものすごく溢れていてすごく勉強になるし、第4章の「こういう会議の時にこういうことを言いましょう」みたいなキラートーク集もすぐに使える実践的なものなので、ぜひみなさん手に取っていただければです。

この本をメンバーの方に渡して「ヒントにしたらいいんじゃない?」ってやったり、場合によってはメンバー全員にこれをパパっと読んでもらって「今日はこれでやってみない?」ってやる。それだけでみんなの話し合いの力が上がり、結果としてその場にいる人の能力が最大に引き出される。それぞれの個性も増えるし成長もすると思うんですよね。

ということで、ぜひ平石さんの『超ファシリテーション力』みなさん楽しんでいただければです。

※ 参考書籍
超ファシリテーション力』平石直之 著/アスコム

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IT批評家、藤原投資顧問 書生 1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。 マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタート。 NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援を経て、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab取締役)、コーポレートディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業立ち上げに従事。 経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。 現職は14職目。シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリスト。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。

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