会議において全員がファシリテーション力を持っていなくてもいいんですよ。それを一番持っていそうな人に、「あなたが今日はやってくれませんか?」と言って任せればいい。時間の中で共通のルールを決めて、凝縮して結論を出すことが決まっていたら、ファシリテーターが「このスケジュールだけで考えたら、あと15分で論点1の中のここの部分だけでも結論が出せればいいと思うんだけど、どう思う?」と言って、ファシリテーターを中心にいろんな人がよい結論の出し方をアドバイスしていくことができるわけですよね。
こんなふうに、変化の時代はいろんな方向から見て、新しい道で新しい視点を見ることが大事です。「全員発言リスペクト」と「時間内に有効な結果を出そうというゲームルール」、この2つを守るだけで会議の生産性がよくなっていきます。これは会議だけじゃなくて、3人以上の日常会話やいろんなシチュエーションで使えるものです。
というわけで
平石さんの話はめちゃくちゃわかりやすいので、本もぜひ見ていただければです。そして何よりも、この本は第1章の「心構え」がものすごくやさしい。いろんな人の個性を尊重しながら意見を引き出していく、という姿勢がものすごく溢れていてすごく勉強になるし、第4章の「こういう会議の時にこういうことを言いましょう」みたいなキラートーク集もすぐに使える実践的なものなので、ぜひみなさん手に取っていただければです。
この本をメンバーの方に渡して「ヒントにしたらいいんじゃない?」ってやったり、場合によってはメンバー全員にこれをパパっと読んでもらって「今日はこれでやってみない?」ってやる。それだけでみんなの話し合いの力が上がり、結果としてその場にいる人の能力が最大に引き出される。それぞれの個性も増えるし成長もすると思うんですよね。
ということで、ぜひ平石さんの『超ファシリテーション力』みなさん楽しんでいただければです。
※ 参考書籍
『超ファシリテーション力』平石直之 著/アスコム
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