統一教会ズブズブ惨敗。玉城デニー氏圧勝という沖縄県民が出した回答

tkn20220912
 

9月11日に行われた沖縄県県知事選で、圧勝という結果で再選を果たした玉城デニー氏。事前予想では玉城氏の苦戦を伝えるメディアもありましたが、何が当選の決定打となったのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、この選挙で自民党の茂木幹事長が犯した見誤りを指摘。さらに自公が推薦した佐喜眞淳氏の敗因を解説するとともに、自民と連立を組む公明党が、来春の統一地方選までに迫られる決断についても考察しています。

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※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2022年9月12日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

沖縄県知事選は玉城デニーが大差で再選/茂木幹事長の「辺野古基地建設」強硬路線は躓くのか?

9月11日投開票の沖縄県知事選は、20時の投票終了と同時に沖縄2紙の電子版もNHK全国放送も「当確」を打つほどの大差による玉城デニー再選という結果をもたらした。

確定得票数は、「オール沖縄」の玉城33万9,767票に対して、自公が推す佐喜真淳27万4,844票、保守系無所属の下地幹郎5万3,677票で、佐喜真と下地の票を足しても1万票余り玉城に及ばない。ということは下地の参入で保守地盤の一部が食われて佐喜真にマイナスという事前の分析があったが、佐喜真の主要な敗因はそこではないということになる。

また、同時に行われた県議補選では、自民党、参政党、無所属と競ったオール沖縄候補=上原快佐前那覇市議が当選した。これは、故・翁長雄志前知事の息子の翁長雄治前県議が那覇市長選出馬のため辞任したことに伴う補選。翁長が辞職する前は与党24、野党・中立23で、もし上野が負ければ玉城知事が県議会の少数与党を率いることになったのだが、辛うじて多数与党を維持することに成功した。

確定得票数は、上原快佐4万4,302票に対して、社会大衆党の糸数慶子の娘ながら無所属で立った糸数未希3万7,944票、自民が推したエステサロン経営者の下地ななえ3万7,259票、参政党から出た元那覇市議の仲松寛1万1,968票。「辺野古ノー」のオール沖縄系も同イエスの保守系も分裂した形だが、前者計8万,2246に対して後者計4万9,227と、前者がダブルスコアに近い差で勝っている。この結果は、次の“決戦”とされる10月23日投開票の那覇市長選で翁長有利に作用する。

反面、やはり同時に行われた普天間基地の地元である宜野湾市長選では、佐喜真元市長の後継者で辺野古容認派の現職=松川正則が2万9,664票を獲り、「オール沖縄」の新人=仲西春雄に1万票以上の差をつけて再選を果たしている。これは、普天間基地を抱える同市としては当然の結果で、同市の市民にしてみれば辺野古でもどこでも移転先ができて1日も早く普天間が閉鎖されることを望んでいる。

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