中国産の食材は「毒まみれ」外食・中食・加工食品の危なすぎる実態

 

輸入時の検疫チェックはたったの1割、残り9割は書類審査だけでスルーしている!

残留農薬や違法薬剤のチェックは、行われているのか──といえば、10%程度しかチェックされていません。しかも、チェックはしても、モニタリングなので流通をストップさせるわけではありません。結果が出るのは数日後で、クロと判明した場合でも、すでに外食・中食・加工食として提供され、消費者の胃袋に収まってしまっている──というのが実態なのです。

そして残りの90%は、書類チェックで素通りしています。検疫職員の絶対数不足(全国32か所に三百数十名しかいない)でどうにもならないからです。

相手国任せの「食の安全」!

建前だらけのモニタリング検査ですが、検疫所を管轄する厚労省は次のような項目だけは、もっともらしく検査項目に挙げています。

  • 抗生物質、合成抗菌剤、ホルモン剤等の残留動物用医薬品(抗菌性物質等)
  • 有機リン系、有機塩素系、カーバメイト系、ピレスロイド系等の残留農薬
  • 保存料、着色料、甘味料、酸化防止剤、防ばい剤(カビ防止)等の添加物
  • 腸管出血性大腸菌、リステリア・モノサイトゲネス、腸炎ビブリオ等の病原微生物
  • 成分規格で定められている大腸菌群等の成分規格
  • アフラトキシン、デオキシニバレノール、バツリン等のカビ毒
  • 安全性未審査の 遺伝子組み換え食品 の使用の有無
  • 認められていない放射線照射の有無

これだけチェックしているといっても、全体量のたった10%程度のモニタリングチェックにすぎません。水際で食品をストップさせて行う検査でない限り、食の安全性が保たれているとは、とても言えない状況なのです。輸出相手国や輸出業者の「良心」に頼っているだけです。検疫チェックに当たっている食品衛生監視員いわく、「輸入食品は日常生活では食べないようにしている」という雑誌の座談会での発言が信憑性をもつゆえんです。

厚労省のHPでは、輸出国での対策も実施しており、日本の規制に合った生産、加工、製造の管理が行われ、輸出国の証明書が付き、輸入前チェックも行われているから問題ない──と強弁しています。しかし、中国は、これまでの悪しき経緯からも、信用できる体制が整備されているとはとても言い難い国でしょう。

モラルの低い中国では「毒食流通」が当たり前の日常!

偽装、すり替え、毒物混入、不衛生、賄賂、拝金志向…などなど、中国国内での食の安心・安全さえ守られていないのですから、お寒い話なのです。すでに中国の富裕層は、自国産食品を出来るだけ食べず、日本などからの輸入野菜や食材を求めるのが当たり前になっているそうです。ポストハーベスト問題があっても、自国産よりマシだと考えているようなのです。自国産でなければ気にしないのです。中国人自身が、自国産の食材には、とことん信用を置いていないわけです。

中国産の食材を「安い」からといって、ありがたがって食べているのは、貧乏な日本人や貧乏な現地中国人だけという構図になってしまっています。厚労省によれば、2020年度の輸入食品の食品衛生法違反は、中国が最も多く、違反件数全体での割合は24.2%です。違反件数の4分の1を中国が占めています。次いでアメリカが17.8%、ベトナムが7.6%、インドが5.9%、タイと台湾が4.8%となっています。輸入食品は、はっきりいって「毒まみれ」といってよいのです。検査を増やせば増やすだけ、食品衛生法違反の件数は増える傾向にあるのに、検査数が異常に少ない現状は、非常に恐ろしい状況というべきでしょう。かつて、中国産野菜は、残留農薬の基準値を大幅に上回って大問題になりました。スーパーの店頭に並べても売れなくなったのはそのせいです。

今でも中国国内では、毒食事件には事欠かず、国民の多くが自国産の食品に疑いをもっている状況ですから、むべなるかな──なのです。

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