まるで昭和の借金取り。いじめ被害者の父親が残業の日を狙って激しく呼び鈴を鳴らした「訪問者」の正体

 

父親のいない日を狙い被害者宅を訪れる男の正体

不登校からしばらく、3学期に入ると、登校圧力というレベルではない事態が発生する。

そもそも多くの教育関係者が、被害男児の元気な姿を見ているのにもかかわらず、「不登校だから、安否確認が必要」だとして、神戸市教育委員会は昼夜を問わず、被害者の家に押し掛けるようになる。

いわゆる朝駆け夜討ちである。およそ業務が終わっているだろう19時過ぎ、父がいない残業の日を狙って、母子だけの家の呼び鈴を激しく鳴らし、ドアを叩いたり、長時間に渡って家の周りを歩き回るなどしたという。

「まるで昭和の時代の借金取りのようでした。息子は訪問に怯えて、外出をものすごく警戒するようになってしまいました」(被害男児の母)

これは教育委員会の意に添わぬ被害者を一方的に貶め、虐待であると無理矢理こじつけ、自らの権限と職権をフル活用して、「虐待」だとする、全国的に起きている教育委員会による親子への人権侵害の典型と言えるだろう。

防犯カメラを睨みつける訪問者、訪問者は朝夜昼夜問わず訪問してきたという。

防犯カメラを睨みつける訪問者、訪問者は朝夜昼夜問わず訪問してきたという。

実際、このしつこい訪問は、一時保護を目的としていたことがわかっている。つまり、安否は現認され、虐待が無いことが明らかだったのに、市教委と校長が「虐待だ!」「安否が不明だ!」と騒ぎ続け、訪問を名目に、抵抗があっても制圧できる母子だけがいる時を狙って、無理やりにでも親子を引き離そうと画策したわけである。だまし討ちでも、引き離せばいい。こどもの気持ちなど一切考えない蛮行を行おうとしていたのである。

実際、私は2022年にだが、直接親子との面談もしている。対面して、当時は、すごく怖かった、という話も直接被害男児本人からも聞いている。対面しての印象は、好奇心旺盛で学ぶ意欲や活発に話す小学生であったし、仲の良い親子だと感じた。

そもそも、教育委員会のみならず、校長や教職員が、きちんと安全確保をしたり、いじめ法やガイドラインに則った行動を最低限行っていれば、親子とはきちんと対面で話せたであろうし、交流も持てたはずだ。

神戸市についてはまたかよというところではあるが、この杜撰な対応を超える異次元の違法対応は、この市教委の十八番なのだろうかと思えてしまう。

本件は、被害側に代理人弁護士が就き、かなりの時間がかかったが、やっと第三者委員会要望が市教委に通り、第三者委員会の設置が決まった。

しかし、第三者委員会の設置でも被害家族に苦難が襲い掛かる。

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