お店の価値は「会計時」にわかる。値上げしても通いたい店の秘訣

Close-up of waitress registrating orders at the cash desk
 

この1~2年色々なものの値段が上がって、飲食店にとっては、客足は戻りつつあったものの、原価が上昇したり、経費(電気、ガス)も値上がり。こんな状況なので、多くのお店が「値上げ」をしています。

「値上げ」自体悪いことではありませんが、今回のお店で感じたのは、「価値」がないとどうしても高く感じてしまうということ。

お店の価値は、最後に「お金を払ったとき」に特に感じます。店側からすれば、「これぐらいの価格でないと利益がでない」と思うかもしれませんが、お客様側からすれば、それは関係ありません。値段に見合った価格であるかどうかで判断します。

今回は、厳しい言い方ですが、全く「価格に見合った価値がない店」と言わざるを得ませんでした。

値段が上がるというのは、商品そのものに対しての目が厳しくなります。単に美味しいだけでは物足りなく、盛り付けやボリューム感、ストリー性、などなど味以外のものへの要求も無意識のうちに高くなっています。また、商品以外のモノ(接客、店内の清潔感、スタッフの態度など)もすごく気になります。

これらすべてに対して価格と比較して、「納得感」があるかどうかがとても大事。「納得感」や「期待以上」であれば、再来店しますが、それ以外は違う店に行こうって必然的になりますよね?お客様自身も様々な費用が値上がりして、せっかくの外食なのに損したくありませんからね。

今は、多くのお店で「利益」を確保するために、値上げをしています。先述した通り、値上げ自体は悪いわけではありません。大切なのは、その商品に「価値」があるかどうかです。

そして、利益が最も大切ですが、売上がなければ、利益は生み出すことができません。利益ばかりを意識しすぎて、お客様満足度が下がってしまえば、客数がどんどん減少し、売上が低下するだけです。

利益も大切だけど、「価値」がある店、商品になっているか?皆さん、改めて検証してみてはいかがでしょうか?

image by: Shutterstock.com

中西敏弘この著者の記事一覧

若手飲食店コンサルタントとして、人気急上昇中の飲食店経営コンサルタント、中西敏弘が「売れる」飲食店作りの秘訣を論理的に、そして分かりやすく解説します。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 飲食店経営塾 』

【著者】 中西敏弘 【発行周期】 毎週2回

print
いま読まれてます

  • お店の価値は「会計時」にわかる。値上げしても通いたい店の秘訣
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け