「ChatGPT」の質を上げるのは使う人次第。上手なプロンプトの使い方

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ChatGPTは賢そうに見えますし、人が答えてくれるような気にすぐなってしまいますが、全く違います。

単にすべての無料の日本語情報(あるいは英語情報)を読み込んでいるデータベースがあり、そこから確率的に高い言葉が紡ぎ出されているだけだからです。そこには知能も全体観も何もありません。

「会議をうまく進めるにはどうしたらいいですか」という日本語の文字列に続きがちな言葉が立て続けに出力されるだけです。

形式的な通常のチャットボットと違って、滑らかな日本語で話してくれるので最初は「わ!すごい」と感動しますが、よく見てみると、「そんなことは知ってるけど」「どっかに書いてあったけど、それだとうまくいかないんだよね」というレベルのことが延々と書かれていることに気づくと思います。

ではどうすればいいかと言えば、できるだけ設問に詳しく状況を書くことです。会議であれば、御社の会議でのおきがちな問題、出席者の主要人物の発言のタイプ、性格、仲のよしあし、利害関係などを書き込んでいきます。

書けば書くほど、具体的になり、ChatGPTからの回答も一般論ではないものになっていきます。

もう一つ重要なのは、あるべきプロンプトを最初から書くことはできないということです。詳しいプロンプトを書いたら一度保存し、ChatGPTを走らせ、不十分・おかしいところがあったらプロンプトを修正してまた保存し、再度ChatGPTを走らせる、ということを3~5回あるいはもっと繰り返します。

修正後のプロンプトを走らせるときは、ChatGPTの左上のNew Chatを選択して、前のインプットを消し、新たに回答してもらいます。そうしないと、前のセッションの記憶が残っていますので、回答がぶれてしまうからです。

ぜひやってみてください。

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ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクター 東大工学部卒業後、コマツにてダンプトラックの開発に携わる。スタンフォード大学大学院に留学し機械工学修士、修士上級課程を修了後、マッキンゼーに入社。ソウルオフィスをゼロから立ち上げるなど、14年間活躍。その後、ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業し、ベンチャー共同創業・経営支援、大企業の経営改革、経営幹部育成、新事業創出に取り組む。韓国、シンガポール、インド、ベトナムなどの企業を支援。 著書に 『ゼロ秒思考』 『速さは全てを解決する』 『瞬時に切り返す会話術』 『自己満足ではない「徹底的に聞く」技術』 など、国内24冊、海外23冊。合計113万部超。 内外での講演多数。東京大学、早稲田大学、電気通信大学、北陸先端科学技術大学院大学講師。

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