会社が「即戦力ではなかった」と判断した社員の降格&減給は認められる?

Woman conducting a business interview
 

会社の立場として「即戦力」を求めるのはごく自然なことです。また、中途入社や社内異動をする本人が「即戦力」になろうとする意識を持つことは当然ながら必要でしょう。

ただ、実際に「即戦力」になるかどうかは会社やまわりの社員の対応の仕方も大きく影響します。これを「オンボーディング」という言い方をしますが、新しく組織に加わった人にいかに早く組織に慣れ、戦力になってもらうかは会社の対応次第なのです。

これは私にも経験があります。開業当初は社労士の先輩の事務所に業務のお手伝いにいく機会も非常に多かったのですが、そのときもそうでした。

例えば、コピー機の使い方がわからないとか、備品がどこにあるかとか、そんなちょっとしたことがやりづらさや作業の非効率化につながっていたのです(「そんなことで?」と思う人もいるかも知れませんが、私も体験してみて初めて感じました)。

これが新卒入社の社員であれば知らないことを前提でまわりの社員も接するためある程度は聞きやすい環境はあるでしょう。ただ、中途入社や社内異動の社員はなんでも自分でできて当たり前という意識が自他ともにあるため、ちょっとしたことであればなおさら聞きにくいということがあります。

「即戦力」のために、お互いが協力し合えると良いですね。

 

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【社員10人の会社を3年で100人にする成長型労務管理】 社員300名の中小企業での人事担当10年、現在は特定社会保険労務士として活動する筆者が労務管理のコツを「わかりやすさ」を重視してお伝えいたします。 その知識を「知っているだけ」で防げる労務トラブルはたくさんあります。逆に「知らなかった」だけで、容易に防げたはずの労務トラブルを発生させてしまうこともあります。 法律論だけでも建前論だけでもない、実務にそった内容のメルマガです。

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【著者】 特定社会保険労務士 小林一石 【発行周期】 ほぼ週刊

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