従来のマーケティング手法は古い。今やるべき顧客インサイトの発掘・活用法

 

顧客インサイトをビジネスにどう活かすか

これらの方法で探り出した顧客インサイトを、企業がどのように使っているかを考えてみましょう。

Amazon Primeのような、動画配信のコンテンツサイトでは、豊富なユーザーデータを活用して、個々の視聴者の好みを理解し、そのインサイトをもとに、パーソナライズされたコンテンツ推奨、いわゆるレコメンデーションを提供しています。

さらに、これらのインサイトは、新しいオリジナルコンテンツの制作にも役立てられており、視聴者の関心に合った作品開発にも反映しています。

これにより、ユーザー体験を大幅に向上させ、顧客ロイヤルティを強化しています。

音楽ストリーミングサービスのSpotifyでも、顧客データを活用してユーザー個々の音楽の嗜好を把握し、それに基づいた個別のプレイリストを作成しています。

リスニングデータを活用して、新しい音楽を発見しやすくする、「Discover Weekly」などの機能を提供しており、ユーザーから高い評価を得ています。

これらの企業は、データを通じて顧客インサイトを得ることで、個々の顧客のニーズに応える、パーソナライズされた体験を提供し、競争優位性を獲得しています。

これらの事例から、顧客インサイトの重要性と、それを効果的に利用することで、企業が得られる価値を理解できると思います。

今回は、BtoCの事例を多く出しましたが、顧客のニーズを把握して、自社の製品開発や、サービスの追加に、反映していくプロセスは共通しています。

ぜひ、1つでもやってみてください。

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