なぜ、大阪の一般市民までもが「高校完全無償化」に不安を抱くのか?

School building and blue sky (educational image)
 

本来は多様性の時代に合わせた高校教育の改革が必要

現在は少なくともインターネットの時代であり、「Z世代」といわれる個性を重視する世代になってきている状況の中で、「多様性」を重視した時代に合わせた教育を行い、その中でその高校教育にあった「行政の支援の方法」を考えるべきであり、単純に家計補助、またはばらまき政策的に経済政策だけを行い、高校教育に関する改革を行ったとすることは政策として問題があるといわざるを得ないのではないでしょうか。

そもそも学問の自由とは、「教育を受ける義務」を終わった後の学問に対して「自由」つまり「自己責任と自分の向学心」によって学ぶことであり、当該内容の自由や自己責任を学ぶ機会を失っていると同時に、上記にあるような「高校教育を受けない自由を迫害している」状態になっているのではないかと思います。

本来は、多様性に合わせた就学の形を考え、それに合わせて学問をしたい人には学問を、そうではなく進学をしない選択をした人も、その選択によって不利な扱いを受けないような社会を作り出すことこそが政治の役割ではないかと考えられるものであり、その多様性ということへの観点が欠如し、家計と国際的な横並び意識に従った安易な政策としか言いようがないのです。

そもそも、高校教育の過程において生成型AIの導入などほかにもやらなければならない教育改革は少なくなく、そのことをしっかりと考えるべきであり、高校無償化は、「未来という単語を使った現在の親世代の票の取り込み」にしか見えないというのは言い過ぎでしょうか。

(メルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』2023年7月10日号より一部抜粋。続きはご登録の上、お楽しみください。初月無料です)

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