なでしこジャパンがヒント。お店のコミュニケーションの活性化方法

Business people join hand together during their meeting
 

なので、彼女たちは具体的にどんなコミュニーケーションをとろうとしているのか?そこに注目してテレビを見ていました。

そこで気づいたのが、まず、一つは、「共通の目標」があるということ。

とにかく、「W杯で勝ちたい、もう一度、優勝するんだ」という全員が同じ目標を持っていること。これが、彼女たちにとっては当たり前のことだと思うのですが、すごく大事なことだな思いました。

そして、一番のテーマが「どんなコミュニケーション」をとっているのかということですが、彼女たちは、「新しいシステムを上手く機能させるためのコミュニケーション」をたくさんしていました。

「どういうシーンでは、ここまで来て欲しい」
「こんな時は、こんな動きをした方がいい」
「こんな時は、自分が率先してこうやって動く」

などなど、システムを機能させるためのコミュニケーションを年齢を問わず、また、遠慮せず、自分たちの意見をぶつけ合っていました。話の中で、「話すときは敬語禁止」というのもあり、敬語を使うとゲーム中対応が遅れたりすることと、敬語で話すことで「遠慮」がでることが嫌なので、皆がフランクに話せるようにするためにの策でもあることも話していました。

さて、このコミュニケーションのあり方を飲食店に当てはめてみると、我々は、コミュニケーションをする目的は、「相手との関係性の構築のため」であるなあと改めて思いました。

もちろん、「関係性を構築する」ことも大切ではあるのですが、彼女たちが、“彼女たちの共通目的”である「勝つ」ために、新しいシステムを機能させるためのコミュニケーションを、皆が積極的に行っているのとは大きな違いだなと感じたのです。

もし、彼女たちのコミュニケーションを飲食店に取り入れることができれば、冒頭で話した「誰誰さんとは仕事はしたくない」なんてことは無くなるのではとも思いました。

きっと「誰誰さんとは仕事はしたくない」という意見や考えがでて、それを許してしまうのは、店に「共通の目的」がないからで、もし、皆が「共通の目的」それは、「お客様に喜んでいただくこと」というのがあれば、そんな話にはならないだろうと思いました。

「誰誰さんと働きたくない」という人は、仕事ができる人が仕事ができない人にいう言葉だと思うのですが、もし、「共通の目的」があり、この目的を達成するためのコミュニケーションを普段からしていれば、こんな言葉にはならないのではと思います。恐らく、「彼女は、裏方の仕事をしてもらった方がいいのでは?」と目的達成のためのもう少し建設的な意見になると思うのです。

つまり、「仕事にフォーカスしたコミュニケーション」ではなく、「人間関係構築」のためのコミュニケーションをとっているから、今回の相談がでるのだなとつくづく感じました。

 

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