埼玉では病院周辺にクルド人100人の異常事態。難民受け入れで「ナイフ犯罪」激増のドイツは近未来の日本か?

 

エッセン市に住むシリア人は、2010年の時点では500人に過ぎなかったが、2015年、メルケル前首相が国境を解放して中東難民を無制限に入れた後、その数が膨れ上がり、昨年末には1万7,600人を超えた。レバノン系の2倍以上で、しかも、まだどんどん増えている。

シリア人の急増により、エッセン市では、レバノン系と、新参のシリア系難民の熾烈な勢力争いが始まった。レバノン系の方が血縁で団結しているのに比べ、シリア系は数が圧倒的に多い上、血縁ではなく国籍でまとまり、そこに他のアラブ人も加わっているため、勢力としても強大だ。つまり、レバノン系クルドとシリア系の抗争は終わりが見えない。

また、昨年の話だが、やはり同州のデュースブルク市で、クルド=アラブ系の犯罪組織と、ヘルズ・エンジェルズ(地獄の天使・元は米国の非合法組織)という凶暴で有名な暴走族グループ100名がぶつかり、少なくとも19発の弾丸が発射され、4人が負傷、15人が拘束されるという事件もあった。それも深夜の話ではなく、夜8時半という、市民が出歩いている時間の出来事だったから、物騒この上ない。

ところ変わってヘッセン州のギーセン市。7月8日、ここでエリトリア・フェスティバルが開催され、エリトリアの政府系と反政府系のグループが衝突し、1,000人の警官と放水車が出動する騒ぎとなった。その結果、拘束者が100人で、警官26人が負傷。

エリトリアは独裁国家なので、ドイツ政府は政治的に迫害されたとする人をすでに7万人も受け入れているが、このフェスティバルの開催者はなぜか政府寄りのグループだった。エリトリア政府が外貨稼ぎに、政府系の若者を難民としてドイツに送り込んでいる実態が垣間見える。いずれにせよ、そのため、フェスティバルを訪れた反政府組と争いが起こったわけだが、ドイツは援助したうえ、危険な内戦まで持ち込まれるのだから、踏んだり蹴ったりだ。

他にも書けばキリがないが、夏のドイツではここ数年、公営プールに移民系の若い男性が繰り出している。中東では、女性のビキニ姿など拝めないから、その見物も兼ねているのだろうが、それだけではない。プールを舞台に乱闘事件が相次ぎ、今年は、一時閉鎖されたプールまで出た。今後、問題地区のプールでは、入場時の身分証確認を導入したり、警備員を増やしたりするそうだが、広々としたドイツのプールは子供連れの憩いの場なので、これも腹立たしい状況だ。

一方、日本でも、埼玉県の川口市でクルド難民のトラブルが増えているという話を聞いた。現在、同市に登録されているクルド人は約3,000名。お隣の蕨市にもクルド人は多く、すでに“ワラビスタン”と呼ばれているほどだ。登録されていない人も加えると、かなりの人数になるのではないか。

ドイツでは、難民は夜、駅の周りなどに屯し、故郷では飲めないビールなどを手にしているのでちょっと怖いが、川口市では一部のクルド難民がコンビニの周りに屯していて女性に声をかけるというから、やはり怖い。7月4日には川口市で喧嘩があり、怪我人が出た。ただ、その人が運ばれた病院の周りに、あっという間に100人ものクルド人が集まったというから、これもドイツの様子と似ている。

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