5.あるモノの動きを別のモノに置き換える
回転ずしのベルトコンベアー・レーンを思いついたのは、白石義明氏でした。アサヒビールの工場でベルトコンベアを見学していたところ、この方式で寿司を提供できないかと思いついたのがきっかけでした。
6.たくさんのことを同時に考えてみる
これは私が頻繁に使う方法で、だれでもすぐに適用できるアイデア出しの黄金則です。新たな気づきというのは気まぐれ、偶然から起こることが多いです。
この偶然を意図的に起こすためには、一度に複数の仕事をしてみる、考えてみることで達成できます。脳内で複数の仕事を同時に考えていると、シナプスが交差して、新たなアイデアに直結するためかもしれません。
トーマス・エジソンは大きな納屋の研究室でいくつもの実験を同時進行させていました。一つの実験で成功したノウハウを、別の実験でも試し、たくさんの発明品を作ったのです。
ノーベル化学賞を受賞された田中耕一さんは、別々に扱っていたコバルト微分末とグリセリンを間違って混ぜてしまい、「捨てるのはもったいない」と分析を始めました。
そこからタンパク質の新しい質量分析法と出会い、ノーベル賞を受賞する発明が生まれました。
また次回にアイデア出しのパターンを紹介しますが、こうしたパターンをたくさん身に付ければ、固い頭も柔らかくなりますし、創造的にビジネスを考えることで、ダイナミックな展開が生まれてくるでしょう。次なるGAFAを日本から生み出すためにも必要でしょう。
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