回転寿司の生みの親は、何を見て「回るレーン」を思いついたのか?

 

5.あるモノの動きを別のモノに置き換える

回転ずしのベルトコンベアー・レーンを思いついたのは、白石義明氏でした。アサヒビールの工場でベルトコンベアを見学していたところ、この方式で寿司を提供できないかと思いついたのがきっかけでした。

6.たくさんのことを同時に考えてみる

これは私が頻繁に使う方法で、だれでもすぐに適用できるアイデア出しの黄金則です。新たな気づきというのは気まぐれ、偶然から起こることが多いです。

この偶然を意図的に起こすためには、一度に複数の仕事をしてみる、考えてみることで達成できます。脳内で複数の仕事を同時に考えていると、シナプスが交差して、新たなアイデアに直結するためかもしれません。

トーマス・エジソンは大きな納屋の研究室でいくつもの実験を同時進行させていました。一つの実験で成功したノウハウを、別の実験でも試し、たくさんの発明品を作ったのです。

ノーベル化学賞を受賞された田中耕一さんは、別々に扱っていたコバルト微分末とグリセリンを間違って混ぜてしまい、「捨てるのはもったいない」と分析を始めました。

そこからタンパク質の新しい質量分析法と出会い、ノーベル賞を受賞する発明が生まれました。

また次回にアイデア出しのパターンを紹介しますが、こうしたパターンをたくさん身に付ければ、固い頭も柔らかくなりますし、創造的にビジネスを考えることで、ダイナミックな展開が生まれてくるでしょう。次なるGAFAを日本から生み出すためにも必要でしょう。

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静岡県浜松市出身。バブル期に大学を卒業し、総合商社にバッサバッサと落とされて外資系銀行に就職。ドイツ系銀行、米系証券会社、米系銀行と25年以上を外資系金融で過ごし、クリエイティブな発想を身につける。社会に刺激や知識をバラまくことで活性化させようと決意し、多忙な日々を縫って情報発信を続ける。

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