あらゆるビジネスの現場で求められる、オリジナリティに富んだ自由な発想力。とは言えそのような能力、おいそれと身につくものではないこともまた事実です。今回のメルマガ『熱血日記』では外資系金融機関で30年間の勤務経験を持つヒデキさんが、創造力を高めるために身につけるべき6つの考え方のパターンを紹介。その各々について的確な解説を記しています。
ダイソンの掃除機や回転寿司、Appleに学べ。Creativity 創造力思考 パターン化する!
ソニーやトヨタ、花王などの研究所で日夜、新製品の開発に没頭している技術者は別として、そもそも、Creativity(創造力)を系統的に教えてもらったことがない私たちが、いかにして創造力の豊かな人間になるかというのは答えのない未知の領域だと思います。
それでも、貧しい発想力からなんとか抜け出そうと必死にもがいてきた私は、Creativityには一定のパターンがあることを学びました。自由なアイデア出しが出来なければ、海外の同僚に負け、会社から籍を追われてしまうのですから生活が掛かっているのです(笑)。
普通の人でも、ある一定のパターンを学べば、創造力が豊かになります。
1.見えなかったものを見えるようにする
ダイソンの掃除機にある、透明のゴミ収容箱がまさにその例です。視覚に頼る方法です。
オープンソース系のプログラミングもそうですし、文系ビジネスマンでも応用できます。
失敗例を隠匿したりせずに、ノートに書きだしたり、周囲と共有してミスを防ぐ知識財産にしてしまうなども一例です。応用して考えてみましょう。
2.真逆のものを組み合わせる
そのギャップが人に認められたとき、与えるインパクトは大きくなります。
無口な営業マンと、良くしゃべる饒舌な営業マンをコンビにして顧客開拓の現場に出してみれば、お客様が面白がって契約に結び付くでしょう。
3.ずっと新しいままにしておく方法を考える
商品やモノがいつまでも新しいままだったら素晴らしいと思いませんか。
切り取り式のカッターナイフの刃が一例です。ガーナチョコレートも、チョコを割って食べてしまっても、縦横並列に並んだチョコレートの次の部分がきれいに現れます。
4.自分が一番欲しいものだけを作る
アップルを創業したスティーブ・ジョブズは、丸みのあるデザインが綺麗なマッキントッシュ・コンピュータや、iPad、大学時代に偶然手に入れたカリグラフィ(筆記体)の知識を応用した多様な文字例の選択など、エンジニアと喧々囂々の議論をしながら自分の欲しいものだけを製品化しました。
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