なぜ、優れたコンセプトメーカー塩見直紀は「天職」を探す旅に出たのか?

 

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

21世紀の2大問題=環境問題と天職問題

20代のとき、3つの「時間軸系のことば」に出会い、大きな影響を受けた。1つは先述の内村鑑三のメッセージ「我々は何をこの世に遺して逝こうか。金か、事業か、思想か」の、後世に何を遺して逝くかという考え方。2つ目が、ネイティブ・アメリカン・イロコイ族の「7世代先」という考え方(中略)3つ目は1992年、ブラジルのリオデジャネイロでおこなわれたいわゆる「地球サミット」から特に世に知られるようになったもので、「将来世代(Future Generations)」、まだ生まれていない世代のことを誰が配慮するかという考え方、世代間倫理、世代間不公平について

講演やワークショップの際、よくおこなうのが、自分の型は何かを言語化するワークだ。住んだり、働いたりしている活動フィールド(分母)の上に、得意なこと、大好きなこと、ライフワーク、気になるテーマなど、自身の3つのキーワードA×B×Cを紙に書いてみる。3つの掛け算をすれば、ブルー・オーシャンがつくれるのではないかというものだ

「OLD+OLD+NEW」とは、『最高の答えがひらめく、12の思考ツール』(イアン・アトキンソン)にある、アイデア出しのヒントだ

尊敬する農の思想家・宇根豊さんは「新しい言葉が生まれるのは新しいまなざしが生まれたから。新しい言葉は新しいまなざしをさそう」という。使命多様性ということばにより、人間観が変わった

農業配慮者人口とは、「農業は大事だ」と農業をリスペクトする人の数をいう

制約が不足していたというのはおもしろい発想

旅先にお金以外のものをギフトする時代へ

あるものでこの世にないものをつくる

天職観光=天職のヒントを探す旅

いまの世を、僕は「散逸社会」と呼んでいる。大量の情報に翻弄され、大事なものを失い、本質から遠ざかっていく社会。それに対して、めざすは「収斂社会」だ

過去というより未来が書かれた本を

土井が特に面白いと思ったのは、「旅先にお金以外のものをギフトする時代」というやつで、これを使って地方が都市から情報や人材を集めることができる気がしました。

著者が本を通じて学んだことや、地方の人々と交流して得たヒントがまとめられており、地方の新たな可能性を見つけたい方には、ヒントとなる一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

image by: Shutterstock.com

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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