それだけではありません。山火事や豪雨といった激甚災害による経済損失は2040年までに倍増すると予測され、保険会社では保険料が爆増し、今後は保険が利用できなかったり保険料が払えなくなったりするおそれがあるとしました。
例えば豪州では、洪水のリスクが大幅に高まってるとの理由から、約52万940軒の家屋が2030年までに保険に加入できなくなる可能性が高まっているそうです。
他にも、壊れた人工衛星やロケット部品などの宇宙ごみは、1億3,000万個が地球軌道上を高速で漂っていて、衝突が連鎖すると人工衛星などが使えなくなると指摘されています。
報告書では臨界点に達しないためには、温暖化を遅らせる対策に加え、根本原因を解決する変革が必要だと警告。全体のリスクを軽減するような私たちの行動やライフスタイルへの変換。さらには、世界の人々が互いに信頼し、地球という惑星の仲間として協力しあう必要があるとしました。
…環境問題は経済問題とも密接に関わっているので、世界一致団結!の難しさはこの数十年のさまざまな環境会議の動きからも鑑みることができます。1997年の京都議定書が採択された頃に比べると…人間って本当に勝手だなぁとつくづく感じます。
イギリスのエレンマッカーサー財団が発表した報告書によると、石油消費量におけるプラスチックが占める割合は2014年が6パーセントなのに対し2050年には20パーセントまで上昇すると予想されています。
世界では脱プラの動きが加速してる一方、日本では「資源として循環させる」方向に舵を取りました。
実際、今やっている世界の取り組みでどこまで、どんな効果がでるかはわかりません。
つまるところ「温暖化」の問題は、世界が手と手をとりあうための「最良のテーマ」であり、「空気には国境はない」という共通認識のために存在してるのかもしれません。
いずれにせよ、チリも積もれば山となる。次世代のために「私の変革」を、私は去年から進めています。近況で時折書いてますけどね。
みなさまのご意見・変革、教えてください。
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