“幸福創造企業”と称する二社「坂東太郎」と「南薩食鳥」の経営者が語る、幸せとは何か?の答え

 

〈青谷〉 

創業からの歩みを時代の流れと共に振り返ってみると、最初は大量生産・大量販売・大量消費の価値観のもと、豊かさを求める「進化」の時代でした。10年くらい経つと、一つの物にこだわって深掘りしていく「深化」に移り、バブル崩壊後は本物志向の「真価」へと変わって、東日本大震災以降は物の価値よりも心の価値を大切にする「心価」の時代になったと考えています。

「幸せとは何か」という問いに対して、「この地域に住んでいること、この家に住んでいること、この家族と住んでいることが幸せ」と、幸せは身近にあるものだと気づいたんです。

この心価の時代では、勝ち負けの「競争」から共に新しい時代を創造する「共創」を価値観の中心に据える世界に入ってきていると感じるんです。

〈徳満〉 

青谷会長は時代の流れをよく掴んでいらっしゃって、さすがだなと思います。

「俺が俺がの我がを捨てて、おかげおかげの下げで生きよ」という言葉や近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」という三方よしの考え方がありますけど、自分の都合や利益だけを考えて虚勢を張ったり相手と争ったりするのではなく、相手を尊重し謙虚な姿勢でお互いに補い合う、助け合う、そんな共栄の社会を目指していくことが大切だと思います。(『致知出版社の人間力メルマガ』2023年11月16日号より)

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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