4.「スポーツ選手が子供たちの尊敬を受けなければ……人柄が重要」
JOCの競技力強化本部スローガンが「人間力(人格と魅力)なしには競技力向上もない」という点も目を引く。日本スポーツの全盛期が短く終わらないためには、国家代表級の選手が立派な存在と映ることが重要だという意味だ。笠原部長は「子供たちが運動選手たちを見て『私もスポーツに挑戦してみたい』という気持ちにさせるべきだ。憧れの的にならなければならないということだ」と話した。
日本のスポーツ選手たちが2010年代に入って、スポーツを通じてどのように社会貢献できるか悩み始めたことも、国際大会の競技力が高まった理由として挙げられる。韓日スポーツを取材してきた大島洋(作家、62)は、「日本の選手たちは2011年の東日本大震災という悲劇に直面し、『私がスポーツをする理由は何か』と考えるようになった」と評価した。スポーツを通じて国民に感動と希望を与えることが使命だと考えるようになった選手が多くなったという話だ。
大島作家は「韓国通貨危機当時、野球の朴賛浩とゴルフの朴セリが韓国人に希望を与えたのと同じだ」と付け加えた。実際、東日本の岩手県出身の「野球スター」大谷翔平(29、LAエンゼルス)は「大震災前までは自分のために野球をしていたとするなら、災害後は社会に貢献する方法も考えながら運動するようになっている」と話した。
(韓国日報ベース)
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