市長“辞職騒動”に発展。「挨拶とスカートは短いほうがいい」のどこが問題なのか?

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10月に行われた会合での「挨拶とスカートは短いほうがいい」とのスピーチが問題視され、市議会から辞職勧告決議を突きつけられた福岡県中間市長の福田健次氏。はたしてこの発言、市長の職を追われるほどのものと言えるのでしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、一連の騒動を「揚げ足取り」であるとしてその理由を綴るとともに、「挨拶とスカート」というフレーズの原典を紹介。その上で、福田市長のスピーチと比べ物にならぬほど酷い誹謗中傷を繰り返しているとして、杉田水脈衆院議員を強く批判しています。

福岡県中間市長「挨拶とスカートは短いほうがいい」は本当にセクハラ発言か?

今週は主に政治や社会問題を取り上げている「前口上」のコーナーをお休みしてしまったので、こちらの「シミチョロ」のコーナーで、最近の社会ニュースの中から軽めのものを取り上げたいと思います。それは、福岡県中間市の福田健次市長(63)の「セクハラ発言問題」です。

知らない人のために簡単に解説すると、元俳優でローカルタレントの福田健次さんという人が、今は福岡県中間市の市長をつとめているのですが、今年10月10日に北九州市のホテルで開かれた会合で、来賓として挨拶した際に「挨拶とスカートは短いほうがいい」と発言しました。これが「不適切なセクハラ発言」だと批判され、本人は謝罪・撤回しましたが、12月14日の市議会で、市議6人から「軽率な受け狙いのセクハラ発言を見過ごすことはできない。市政を担う資格はない」とする決議案が提出され、議長を除く15人のうち賛成8、反対7で可決されたのです。

しかし本人は「信頼を回復するため全力で市政運営の責務を果たしていきたい」と述べて続投を表明(今ココ)…という流れです。

あたしは最初にこのニュースを知った時、「え?今って、こんな発言まで問題になっちゃうの?」と驚きました。百歩ゆずって「今どき、こんな使い古されたネタなんか使ってんじゃねえよ!」というツッコミなら分かりますが、さすがにコレを「不適切なセクハラ発言」だと断じるのは、あたしの感覚だと「揚げ足取り」であり「重箱の隅」です。だって、コレがダメなら、「馬鹿とハサミは使いよう」とか「馬鹿と煙は高いところへ上る」とか、みんなアウトになっちゃうからです。

たとえば、「バストがBカップ以下の女は価値がない」とか「身長が170センチ以下の男は対象外」とか、こういうのは肉体的な差別なので問題になります。でも、「スカートの丈」は個人個人で自由に選べます。仮に「短いほうがいい」と思っている男性がいたとして、それを公衆の面前で発言したとしても、それはその人の好みを述べただけで、別に長いスカートを穿いている女性たちを侮辱したことにはならないと思います。

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