日経平均株価を「買い遅れた人」が損をしない投資術。「バブル初動を無視しても十分儲かる」データで分かった成功パターン

 

しかしながら、繰り返しになりますが、「過度な楽観は禁物」です。

次に、「下落率」をまとめてみます。

「下落率」
下落1:20.0%
下落2:16.6%
下落3:15.7%
下落4:21.8%
下落5:19.3%
下落6:15.7%
下落7:32.1%(コロナショック)
下落8:11.2%
下落9:9.7%

最近の2つの事例の下落率が低めで、10%前後ですが、それ以外の下落率は「15.7%~21.8%」です。

ということは、仮に「39.600円」くらいまで上昇したとしましても、その後には「10% or 15% or 20%」の下落が来るのではないか、ということになります。それぞれの下落率ごとに計算しますと。

  • 10%:35.600円
  • 15%:33.700円
  • 20%:31.700円

ということになりますので、最高値を付けた後には、1月15日の高値の「36,008円」よりは低い水準になることが予想されます。

ですから、ここは冷静に見守るべき局面であろうと考えています。最悪の場合でも、「1回転見送るだけ」なのです。

私の経験では、アベノミクスのスタート時に、あれほど一辺倒に上昇することが予測できず、日経平均株価が「11,500円」を超えた辺りで、多くの持ち株を売却して様子見に徹したので、「1回転見送って」しまいました。

しかしながら、インフレ政策を確信し、諸指標を確認した上で、2013年6月のバーナンキショックの安値からは、再始動することができました。

ですから、「1回転見送っても」、チャンスはまたやって来ます。

「株式市場は逃げていかないよ」

というのは、こういう時に思い出すべき言葉であろうと思います。

この(3)での調査結果のとおりに、これからも上がっていく可能性もありますが、いつ下落に転じてもおかしくはないので、細心の注意が必要です。

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