最も優秀な家来を東京へ送れ。これが地方衰退のはじまりだった?

 

会社で上位マネジメントをやれば分かりますが、人間の能力って極端に差があるモノで、とびっきりスゴい偏差値75クラスの人間って、フツーの人間の100人分くらいの成果を出せてしまうものなんですね。そういう人が地方から東京に移ったわけ。この人たちがそのまま地方に止まっていたら、その地方の発展に大きな貢献をできたはずなんですよ。

実は江戸時代って、地方にめっちゃ優秀な人材がたくさんいたというか、優秀な人材が日本各地に分散していたんです。これは優秀な人材が生まれる確率が分散している(どこか特定の地方だけに優秀な人間が生まれるわけではないということ)のですから、どの藩にもチラホラといたのは当然です。そんな人が藩政改革をやって、地方を発展させていたのが江戸時代なんです。

ところが、中央集権になって、各地方が中央の指示に従うだけの存在になった、そのため、指示を出す中央、つまり東京に優秀な人材が必要になったわけです。その結果、地方にいた優秀な人がドンドンと東京に移るようになったわけです。それって地方から見たら、賢い人間が流出してしまうということですから、長い目で見たら良くないことなんですよ。

どの地域にも一定の確率で賢い人、優秀な人は生まれるのですが、そんな人が地方に止まらずジャンジャン東京に行ってしまうという構図が明治になって作られたわけです。これが何を意味するのか、をちょっと考えて欲しいんですよ。

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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