小林製薬「紅麹」の健康被害は10年前に予言されていた!サプリを飲むほど寿命が縮む理由…安倍「負の遺産」ここにも

 

科学ジャーナリスト 松永和紀さんの指摘(TBSラジオ『荻上チキ Session』3/29より)

「市販のサプリメントはリスクが高い、というのは専門家の間では常識なので、今回は『やはり起きてしまったか』と思った」

「『紅麹』と聞くと麹菌の一種と思いがちだが、麹菌とはまったく違う別の菌」

「紅麹自体は古くから中国や沖縄などで少し食べられてきた」

「青カビから発生するプベルル酸が検出されたと報じられたが、英文の論文など目を通しても危険性を指摘するものは今のところ見つけられなかった。現時点では『これが原因』と決めつけず、広い視野で調査を進めるべき

「サプリは形状が錠剤に似ているので、愛用者は薬のように毎日飲み続けてしまう傾向がある」

「消費者の多くは、原料が自然・天然と言われると『身体にやさしいもの』『身体に良いもの』とイメージしてしまうが、自然・天然の原料はとても恐い。フグ毒やキノコ毒などを考えればすぐ分かること」

「『トクホ』と呼ばれる『特定保健用食品』は製品ごとに国が審査しているが『機能性表示食品』は国がガイドラインを作っただけで審査していない。このことが多くの消費者に理解されていない。国の制度だという理由で何となく安全だと思われてしまっている。業者側も『機能性表示を取得』と表示して宣伝しているので、消費者は国が審査しているように感じてしまう」

「2015年に導入された『機能性表示食品制度』は、当時の安倍晋三首相の『企業が活躍しやすい国を造る』という宣言で創設された。しかし私は、当時からずっと『安全性確認が弱いんじゃないか?』と思っていて、いろいろ取材して問題点を訴えてきた。そして10年近く経って、やはりこういう問題が出てきた。これはきちんと検証した上で制度を根幹から見直すべき」

「安全性だけでなく機能性についても、宣伝を見ると『え?そこまで言える?』という製品が多数ある。実際に昨年は景品表示法違反で措置命令を受けた製品もあった。やはり制度として弱い」

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