なぜ、現役精神科医は「うつでも動くべきだ」と語るのか?

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人間は運動量が多くなるほど「うつ」になりづらいと言われています。メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生は、うつの重度によっては少しの運動を取り入れることで改善しやすくなるとして、その理由を解説しています。

「うつ」の時に試してほしい、心の切り替え方

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか?

以前「動作の速さと気持ちの持ち上がりは比例する」というお話をさせていただきました。

人間は運動量が多くなるほど、うつになりづらいと言われています。

ですので、

「日常生活の行動をできる限りスピーディに行う」

これを心がけることによって、気持ちが活性化してうつになりづらくなるという内容です。

すると読者の方から、

「うつというのは心のエネルギーが落ちているという状態ですので、そんな時に動こうとしても動けなくて当然ではないでしょうか」

というご質問いただきました。

今回はこちらにお答えしていきます。

■ うつの度合いによって変わる対処法

確かに、うつになってしまうとエネルギーが湧きづらいです。

ただ、これはうつの重度によっても変わってきます。

重度のうつの場合は、エネルギーを湧かせようと思っても湧かないですし、動こうと思っても動けないのが当然だったりします。

しかしながら、軽度、もしくは中等度のうつであれば、できる限り、動ける範囲で動いた方が気持ちにも良いですし、改善も早いと言われています。

本当になけなしのエネルギーであれば無理して動かなくても良いと思いますが、

動ける気力がまだ少し残っているレベルのうつであれば、できる限りその気力を使って動いていただく方が良いです。

重度のうつの方には「頑張って」と言ってはいけないと言われています。

ですが、軽度や中等度のうつの方であれば「頑張る」ということは決して悪いアドバイスではありません。

少し積極的に活動性をアップしようと意識するだけでも軽度、中等度のうつレベルであるならば改善しやすくなると言われております。

ですので、自分自身どこまで動けるか試してみましょう。

例えば、普段より気持ち早歩きする、というように「このくらいならできるかも」という範囲を狙って、

無理のない範囲で少し動きを早くするというのを心がけていただくと、ご自身のできる範囲内でうつが改善しやすくなると考えます。

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