こうした事例を眺めていると、「パーキンソンの法則」と「ピーターの法則」には、シニカルな共通点があることにもお気づきでしょう。
物事を額面通り、表面通り受け取ると、本質を見失う──という大事な視点なのです。
そんな既成事実を否定して、目の前の状況を「壁」と感じて悩むのは、かえって馬鹿らしくさえなってくるはずなのです。
既成の観念で物事を見るな!──という教訓です。
社会も人生も、ものすごくシニカルに構成されているからです。
物事の表面で判断するのではなく、裏面も洞察することで、物事の本質が見えてくるということなのです。
物事の表面だけをとらえ、自分の考えや判断を下していると、いつまでたっても、「人生の壁」から逃れられなくなる──ということに他ならないのです。悩みが絶えないだけなのです。
そもそも、不適切な事例に憤慨して、悩みを抱え、自分の判断は正しい──と思うことや、だけど自分には他に大した才能はないし──などと思い込むのは、まさしくこれこそが偏見であり、バイアス(脳のクセ)なのです。自分で自分の殻をつくっているにすぎません。
そこにとどまっている限り、壁を乗り越えて、新たな地平を見ることは出来ないからなのです。
こうした「脳の偏り」から脱却するためにも、「認知バイアス」については、もっと知ることも有効です。
著者の別名義(神岡真司)での最新著書『脳のクセを徹底活用!認知バイアス最強心理スキル45』(清流出版刊・税込1,650円)をご覧いただくことをお薦めいたします。
自分の殻を破り、よいタイミングやよいポジショニングを見つけるためにも、脳のクセである「認知バイアス」からの脱却が必要だからです。
(メルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』2024年5月13日号より一部抜粋。続きはご登録の上、お楽しみください。初月無料です)
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