【GDP回復】日本株高の背景にある12の理由

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 日本株高の背景にある12の理由

●黒田日銀の第二のバズーカ砲が発射され続けていること。

●GPIFが下値で日本株を買い支えていること。

●ドラーギECBがアメリカ型バズーカ砲を発射し続けていること。

●かくして、日米欧と中国の中銀マネーが世界中であふれかえっていること。

●2015年に入って、その他の国々でも「利下げラッシュ」が進行していること。

スイス、カナダ、デンマーク、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、トルコ、シンガポール・・・・(マニアックなところでは、エジプト、ぺル─、ルーマニアでも利下げが行われています!)などなどの国々の中銀たちの間では利下げや準備率の引き下げラッシュが続いています。

●世界中で金融緩和が行われているので、巨大な過剰流動性&緩和マネーが、グローバル規模であふれかえっていて、国債以外の「有望な投資先」を探してさまよっていること。

●ギリシャ問題は、もはや経済金融問題ではなく、「政治的なショー」に成り下がっていること(先週末のマーケットは、ギリシャが「いざとなったら、ギリシャはユーロから離脱してもよい!」といきがってみたけど、マーケットは全く動じることなく、マーケットは無反応だった!ギリシャはこの分だと、今年はトロイカに全面降伏するしかないでしょう。そして、いつかは、ユーロから離脱してゆくことでしょう)。

●原油価格急落のパニックは収まったようであること。原油価格は、どうやら、「WTI先物で1バーレル50ドル」ラインはもう割り込まないのではないかと、マーケットが落ち着きを取り戻していること。原油価格の下げ止まりを受けて、VIX恐怖指数は急低下していること。

●ドラーギの1月下旬のアメリカ型バズーカ砲で、ユーロ圏の株式市場はとても有望。しかしながら、ユーロ圏は、地理的に「ロシア・ウクライナ」と「中東」に隣接しているので、ウルトラ緩和マネー・過剰流動性マネー(=投資家)から見ればユーロ圏は地政学的リスクが高すぎるきらいがあること。

●ウルトラ緩和マネーは、アメリカ株があまりにも上昇し過ぎたので、これ以上のアメリカ株の買い増しをためらっていた。そのウルトラ緩和マネーが、地政学的にリスクの高いユーロ圏の株式以外でも、優良な投資先を探していたら、日本株に突き当たった!

●ウルトラ緩和マネーの間で、地政学的にリスクが低下している「先進国:日本」の株式を改めて見直す動きが出始めていたこと。

●「黒田日銀の10月末日の第二のバズーカ砲発射」と「消費税再引き上げの見送り」で、日本企業の業績が急改善、日本経済もプラス成長に転じたこと。などなどです。

そういった中で、2月16日に「日本のGDPデフレーターが17年ぶりにプラス転換!」という報道がなされたので、「日本株高」が勢いよく始まったのでした!

『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』2月20日号より一部抜粋
著者/藤井まり子
京都大学経済学部卒。東京銀行調査部産業調査室資源エネルギー担当、トヨタFS証券マクロ金融担当などを経て、現在、ウーマンソフィー経済研究所室長を務める。
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