自信がなくても、あるように振る舞う。これで交渉は格段に上手くなる

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あなたは交渉が得意ですか? 「いや、ちょっと苦手で…」という人は、相手から想定外の質問を投げかけられると答えに詰まってしまい、いつの間にか不利な立場になってしまうことがよくあるのではないでしょうか。無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では、どのような状況でも自信をもって交渉を行う方法をご紹介。このポイントをつかんでおけば、ビジネスでもプライベートでも、交渉ごとが上手くいくこと間違い無しですよ。

無駄なことでしょうか?

こんにちは。

弁護士の谷原誠です。

ビジネスやプライベートで交渉することが多いと思いますが、慣れていないと、自信のなさが表に出てしまうことがあります。そんな時は、どうしたら良いでしょうか?

交渉に臨む際は、なるべくなら相手に触れてほしくない、こちらに不利な情報都合のよくない事実があるものです。このような場合、その事実があることそのものによる不利もさることながら、そのことが頭を離れず、不安な状態、自信があまりない状態で交渉に臨むことにより、交渉をより不利な状況にしてしまうことがあります。

自信がないことが相手にわかってしまうと、相手は強気になります。強気な相手には、許容できるレベルまで相手に譲歩してもらうことができず、最終的に自分が譲歩するしかなくなる危険性が高くなります。

交渉上手は、相手の細かい変化に敏感です。口調や表情、しぐさ等を細かく観察し、相手の心理を読んでいます。自信の無さが外見に出てしまう人は、交渉家としてのレベルが低いと言わざるを得ません。

私は25歳で弁護士になりましたが、当初はベテランの弁護士等が交渉相手となった時、この自信の無さが伝わってしまい、芳しい結果が得られないことが多くありました。今回は、その経験から学んだ、どのような状況でも自信をもって交渉を行う方法を紹介します。

まず1つ目は、言うまでもないことですが、交渉の事前準備を怠らないこと。自分が弱い部分には目をそむけたくなるものですが、ウィークポイントこそ徹底的に洗い出し、調べつくさなくてはなりません。

そして、交渉上手であれば突いてくるであろうポイント、投げかけてくるであろう質問を想定し、1つ1つ答えをシミュレートし、あらゆる問答が想定内といえるようにします。

しかし、どんなに準備しても、交渉の現場では、「うっ」とうろたえるような、想定外の言葉があります。そこで、様々な想定外の出来事にも動じず、表情やしぐさに出さないために重要なことがあります。

それは、「自信がなくてもあるように振る舞う」ことです。

しかし、それは単なる「演技」や「ハッタリ」ではないことに注意してください。取ってつけたように自信満々であるかのような演技をしても、経験値の高い人にはやはりバレます。

重要なのは、実は交渉をしている時以外の生活です。仕事だけではなくプライベートでも、1日中自信があるようにふるまうことが大切です。そうすると、心にはある変化が生じます。

心理学には、不協和解消理論というものがあり、心と行動が矛盾する行動をした場合、その矛盾を解消しようと、心が外面について来ます。

良い意味で自信家であることは、成功するビジネスパーソンが共通して持つ資質でもあります。もちろん、一朝一夕にできることではありませんが、普段の生活から言動を見直してみるとよいかもしれません。

「確信を持つこと、いや確信を持っているかのように行動せよ。そうすれば次第に本物の確信が生まれてくる」(ゴッホ)

今回は、ここまでです。

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弁護士谷原誠の【仕事の流儀】
テレビ朝日「報道ステーション」などテレビ解説でもお馴染み、「するどい質問力」(10万部)、「弁護士が教える気弱なあなたの交渉術」(アマゾン1位獲得)の著者で現役弁護士の谷原誠が、論理的な思考、説得法、仕事術などをお届け致します。
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