「友達」と「知り合い」 この境界線はどこにあるのか?

2016.02.05
by Mocosuku
 

友達と知り合い の境界線、あなたはどこですか?「私はそんなに親しい友達いないんだけど…」と思っているのは、実はあなただけではないよです。

今日は、きれいごとでは済まない「大人の友達事情」について見ていきましょう。

友達と知り合い :新成人は「友達」が37人いるっていうけど…

2014年、調査会社マクロミルが新成人に交友関係についてのアンケートを行っています。

その結果によると・・・新成人が「自分の友達」と認識している人の人数は、なんと平均すると「37人」なのだそうです。

「37人も友達がいるなんて、普通の人はみんな友達が多いんだ・・・私はそんなにいない!」と思うかもしれません。でもこの結果を鵜呑みにするのはまだ早いです。

友達と知り合い :SNSでつながれば私もあなたもオトモダチ!?

では次に、「友達とどのようなコミュニケーションをしていますか?」と尋ねた結果を見てみましょう。

直接会うことが多い・・・ 38.4%
TwitterやFacebookを見ることが多い・・・ 28.5%
メールを送ることが多い・・・ 19.2%
Twitterでつぶやく、Facebookに書き込むなどの不特定多数に向けての発信・・・ 18.8%
写真やスタンプなどを使ったショートメッセージを送る・・・ 18.6%

「友達」と「知り合い」  境界線はどこ?
(記事協力:マクロミル調べ)

「直接会うことが多い」と答えている人がいちばん多いのは納得できますが、注目したいのは「TwitterやFacebookを見ることが多い」と答えている人の多さ。

何と3割もいますよね。

話をしたり、直接会ったりしていない相手であっても、「友達」にカウントしている人が3割、ということになります。

また、「Twitterでつぶやく、Facebookに書き込む」と答えている人も2割近く。

「相手が公開している情報を見るだけ」「相手を特定せずに文章を投稿するだけ」という行為が「友達としてつき合っている」といえるのかどうか・・・かなり微妙なところです。

友達と知り合い :みんな「深くつき合える友達」を欲しがっている

「友達に対する考え方」についての、さらに興味深い結果もあります。

狭く深くつき合える友達が欲しい・・・85.2%
友達とつながらなくて寂しいと感じることがある・・・54.4%
友達を作るのは苦手だ・・・66.6%
友達づき合いが面倒くさく感じることがある・・・70.6%

この結果から見ると、ふたりにひとりは「友達とつながらなくて寂しいと感じる」ことがあって、8割以上もの人が「深くつき合える友達が欲しい」と思っていることになります。

しかも7割近くの人は、友達が欲しくても「友達を作るのは苦手」「友達づき合いが面倒くさい」のです。

友達と知り合い :大人なら「本当の友達」は少なくて当たりまえ

冒頭では「新成人の友達の数は平均すると37人」という結果を紹介しましたが、上で示された結果は、それとは少し矛盾している気もします。

「SNSでやり取りすれば私とあなたはもう友達!」という風潮があるいっぽうで、やはりそれだけでは満たされない何かがあるわけです。

大人になると「ただの知り合い」はどんどん多くなりますが、それを「友達」にカウントしてしまう人が最近は増えているのかもしれません。

でも仕事や家族の用事で忙しくしていれば、「知り合い」は多くても「本当の友達」なんて少ないか、むしろまったくいなくても不思議はないのです。

だからCMを見て「私は友達が少ないんだ・・・」と落ち込んでしまったあなたはごくごくまともです。「友達」と「知り合い」の区別ができていて、「友達」がいかに得がたくて貴重な存在か、きちんとわかっているのですから。

執筆:Mocosuku編集部

 

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記事提供:Mocosuku

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