中国外相「日本は、心の病を治せ」発言に見るブレない外交戦略

 

アメリカは、「完全なパートナーになれる」?

次に米中関係は、どうでしょうか?

一方、米中関係については「両国は完全に良好な協力パートナーになれる」と表明。習近平国家主席とトランプ米大統領の電話会談で「『一つの中国』原則堅持の重要性を確認した」と評価し、米中首脳会談の早期実現に向けて調整中であることを明らかにした。
(同上)

両国は完全に良好な協力パートナーになれる」そうです。中国は、「共産党の一党独裁国家」でありながら、過去40年以上アメリカと「良好な関係」を続けてきました。両国関係が「深刻な危機」に陥ったのは、1989年の天安門事件から1992年までだけ。そういう「実績」の上にある自信ですね。

王外相発言からわかる、中国の外交方針は?

まとめてみましょう。

まず、日本については、「謝罪を続け、中国脅威論を引っ込めないかぎり、関係は良好にならない」。韓国については、「親中政権を樹立し、THAAD配備を撤回させる」。アメリカについては、「トランプを懐柔し、親中にする」。ロシアについては触れていません。ロシアについては、「事実上の同盟関係で揺るぎない」といったところでしょう。

というわけで、中国は、2012年11月に発表された、「反日統一共同戦線戦略をそのまま続けているようです。この戦略の骨子は、

  1. 中国、ロシア、韓国で「反日統一共同戦線」をつくる。
  2. 中ロ韓は、一体化して「日本の領土要求」を退ける。
    日本に断念させる領土とは、「北方4島」「竹島」そして、「尖閣」「沖縄」である。日本に「沖縄」の領有権はない!!
  3. 反日統一共同戦線には、「アメリカ」も引き入れなければならない。

※ 必読絶対証拠は→反日統一共同戦線を呼びかける中国

この「型」をつくるために、中国は、アメリカ・トランプ政権を懐柔し韓国に親中新政権をたてようとしている

print
いま読まれてます

  • 中国外相「日本は、心の病を治せ」発言に見るブレない外交戦略
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け