バレンタインに男性ではなく、仲良しの友達にチョコレートを贈る「友チョコ」。若者を中心に広がり始め、今では楽しい行事のひとつになりつつあります。最近定着の兆しを見せる「お盆玉」も然り。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、「楽しさ」を刺激して「購買意欲」を促進するためのヒントを記しています。
「こじつけ」の販促力を磨け!
不況から脱していないにも関わらず、お正月やお盆には、旅行や帰省をする人が増えています。経済的に厳しい状況であれば、遠出を控えるのではないかと考えてしまいますが、実際には逆の現象が起きています。
人びとは、日常的に節約志向で生活しているので、どこかで発散したくなります。節約して残したお金を「遊ぶこと」に遣いたくなるのです。消費は、現代人にとって「欲求」なのです。お金を遣うことが楽しいのです。
しかし、無駄遣いはしません。遣うための明確な理由が必要なのです。自分が納得しないと遣わないのです。ならば、「納得できる理由」を提案してあげれば良いのです。お金を遣っても良いと思える理由です。それは、「必要でしょ!」ではなく、「これがあったら、楽しいですよ!」という提案です。
最近、「お盆玉」が流行りつつあるのをご存知ですか。お正月の「お年玉」と同じで、お盆に子や孫にお小遣いをあげることです。特に、おじいちゃん・おばあちゃんから、孫に渡すことが多いようです。
おじいちゃん・おばあちゃんにとって、孫の笑顔を見るのは至上の喜び。お正月や誕生日、こどもの日、クリスマス、孫の日など、チャンスがあれば、孫を喜ばせようとします。そのチャンスがひとつ増えたのです。商売人としては、このチャンスを逃すことはできません。「便乗」で良いのです。自店の商品と子どもを無理やりこじつけてでも、アピールするのです。
孫が喜びそうなことなら、何でも構いません。それが、おじいちゃん・おばあちゃんの購買意欲を刺激すれば良いのです。お金を遣う理由になれば、買ってくれるのです。
盛り上がりに欠ける「年中行事」も、ピタリとハマれば大きな市場に