家で巻き寿司を食べたいなと思うけれど、酢飯を作るのも具材をたくさん用意するのも面倒……。そんな方におすすめなのは、今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』で著者の現役板前・gatugatu佐藤さんが紹介している、簡単に作れる巻き寿司ならぬ「巻きめし」。きれいにスパッと切り分ける方法までレクチャーしていますよ。
ちりめん山椒煮と高菜の巻き「めし」
gatugatu佐藤です。今回は、「酢飯を使わない巻寿しみたいな巻き『めし』」を伝授します。
「巻寿し」というと、ご飯は酢飯です。なので、いざ家で「巻寿し」を作るとすると酢飯、シャリを作るところからになります。が、これがめんどくさい。「巻寿し食べたい!」と思ってもなかなか作る気になりません。すし酢を合わすのも面倒ですし、すし酢をかけて混ぜるのもけっこう手間がかかり面倒です。ですが、巻寿しのご飯は「シャリ」である必要はないんです。実は、普通の「白めし」でもできるのです。白めしを使うので厳密には、「巻き『めし』」と言うのが正しいでしょう。巻き込む具材も市販のもので十分に美味しく作れます。
おすすめ 「巻き『めし』」 は、これ! 「ちりめん山椒煮と高菜の巻き『めし』」メイン具材は、 ちりめんじゃこの山椒煮と高菜の漬物。これに、フライパングで焼いたいり玉子と、大葉と胡麻を加えます。ちりめんじゃこの山椒煮と高菜の漬物にしっかり味がついているので、いり玉子に特に調味料を加えません。玉子の自然な甘味のみ。 香り付けの胡麻と大葉がアクセントになって余計な味付けは必要なし。それで美味しくできます。巻すし用の焼海苔に熱々ご飯をのせて広げ、具材をのせてクルクルクル。出来上がり。
「の巻」という、巻すしのテクニックで最も簡単な方法を用いるので誰にでも作れます。切った断面が「の」の字に見えるため「の巻」 といいます。私は、20代後半の時、将来を店出すときのヒントになればと頻繁に食べ歩きをして回っていた時期があります。この時に見つけたカジュアルな会席料理店で出されたのが今回の「巻き『めし』 」。巻すしなのに酢飯でなく、普通のご飯を使うという斬新なアイディアが印象的で忘れられなかったんですね。すごく食べやすい味だったことも記憶してます。さっそく、レシピみて下さい!
レシピ
【材料】
- ごはん……250g
- 刻み高菜漬け……10g
- ちりめん山椒煮……10g
- 大葉……2枚
- 白ごま……少々
- 卵……1個
- すし(焼)海苔(全形)……1枚
1.大葉は半分に切って重ね、2枚にたたんで細く刻みます。
2.卵は、ボウルに割り入れ溶いて、フライパンでいり玉子にします。
3.大葉、玉子、刻み高菜、ちりめん山椒煮、胡麻、具材を全部揃えたら、広いスペースにラップを敷きます。
海苔をおき、中央にごはんを横長に広げてのせます。
4.(3.)のごはんを縦に均等に広げます。手前から、入り卵、高菜、ちりめんじゃこの順で横長にのせます。
5.刻み大葉をちりめん山椒の上に、胡麻を高菜の上にのせます。
6.手前から巻いていきます。玉子の位置までクルッと巻きます。
7.(6.)の位置から続けてクルクルと海苔が破けないように巻きます。
8.海苔の切れ目が真下の位置にくるように巻き込みます。
9.真下の海苔がくっ付かない時は、ご飯つぶをなするように付け、「糊(のり)」がわりにします。
10.巻けたら8等分に切ります。
包丁を少し濡らして、のこぎりを使うような感じで動かして切ると綺麗に切れます。
11.長皿に盛り付けて完成です!
作ってみてください!