この時期の定番メニューといえば何と言っても鍋料理ですが、あまりに登場回数が多いのでレパートリーに困っている、なんていう声もよく耳にします。そんな方のために! 今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では著者でプロの料理人・gatugatu佐藤さんが、旬の牡蠣を使ったちょっと珍しい鍋のレシピを紹介しています。
簡単! で暖まる「カキの異色鍋」
佐藤です。寒さが続くとどうしても「鍋にしよ!」となります。簡単ですし、あったまるし、なにより「旨い!」。そこで、鍋レパートリーに1つ付け加えて頂きたい料理があります。「牡蠣の玉子とじ鍋」。これ、たったの10分で作れて、体の芯からあったまる「鍋」。鍋に「出し汁6:みりん1:酒1:濃口しょう油1」の割合であわせた激旨だし汁に、ぷりぷりの牡蠣と玉ねぎをぶち込んでグツグツ焚いて溶き卵を「ダァー」っと入れるだけです。牡蠣が苦手な方でも食べやすい「かきの鍋」です。
牡蠣(かき)、好きですか? できれば、牡蠣は私の地元岡山の「日生(ひなせ)」というところの牡蠣を使って頂きたいです。「日生の牡蠣」。宣伝して、日生の漁業連から現金を受け取っているわけではありません。地元自慢に聞こえるかも知れませんが、このカキはほんとに美味しいです。ぷりぷり感が違います。あなたがいつも行くスーパーにもし、「日生の牡蠣」が売っていればそれを使用してください。
私は、この「牡蠣の玉子とじ鍋」を、カキフライやカキ酢など定番カキ料理に飽きてきたらよく作ります。今回作った時も、ごはんを3杯食ってしまうほどのおかずになりました。簡単過ぎて、あっけに取られるかもしれませんが、かなりおすすめの美味しい鍋なので是非作ってみて下さい。それでは、レシピで説明します!
レシピ
【材料】(1人前)
- 牡蠣…130g
- 玉ねぎ…1/4個
- 卵(M玉)…2個
- 大根おろし…少々
- 刻みネギ…適量
- 粉山椒…適量
【激旨出し汁】
- 清酒…30cc
- みりん…30cc
- 濃口しょうゆ…30cc
- かつお出しの素…2g
1.ボウルに大根おろしとカキを入れてカキが潰れないように混ぜます。
大根おろしが黒っぽくなったら、「水で洗う⇒カキを手ですくってザルにあける」、これを4~5回くりかえしますします。カキに付いた大根おろしが取れたら最後、水気を切っておきます。
2.玉ねぎは、5mm厚のスライスにします。
3.卵をボウルに割り入れ、よく混ぜておきます。
4.一人鍋に【激旨出し汁】の調味料を合わせます。
火をつけ強火で沸かします。沸騰したら、玉ねぎとカキをぶち込みます。
5.再度沸騰したら、弱火にして焚きます。アクを取ります。
6.2分ほど焚いたら、溶き卵を流し込みます。
表面に膜を張るようなイメージで少しずつ、全体的に入れていくと綺麗にできます。全部入れたら、すぐ火を止めます(半分生のまま)。
7.刻みネギをのせ、粉山椒をふって完成です!
「出し汁6:みりん1:酒1:濃口しょう油1」の旨だしで作る玉子とじは、魚、肉、豆腐など何でもいけます。「出し汁6:みりん1:酒1:濃口しょう油1」を覚えてみて下さい。豚バラ肉の玉子とじ鍋、鮭の玉子とじ鍋、厚揚げの玉子とじ鍋などなど、食材変えるだけで美味しく作れます。