台湾地震で改めて浮き彫りになった「日台の絆」に中国が歯ぎしり

 

戦前に、日本で和訳された『中国救荒史』という中国の自然災害についての名著がありました。著者の鄧雲特は、文革のきっかけとなる『燕山夜話』の執筆者の一人として文革中に粛清された文化人の一人です。

戦後になると、反日言論人は盛んに「中国に学べ」と鼓吹しましたが、その本ではアリやネズミなどの動きを研究して地震の予測をたてようとしていたのです。しかし、日本の地震研究はもっと進んでいるのだから、わざわざ遅れた中国の本のマネをしなくても、独自の研究を進めればいいのです。

中国は、スポーツや自然災害などあらゆるものを政治利用します。1999年9月に台湾で発生した台湾中部大地震でも、中国政府はロシアが台湾へ救援隊を派遣しようとしていたのを阻止しました。また、中国の主張によれば、台湾は中国のものであるため、地震のお見舞金として集まった義援金は中国の赤十字によこせというのです。

東日本大震災のときに、台湾から日本に送られた義援金は200億円でした。大陸である中国と、島国である日本と台湾は、なぜこれほどまでに違うのか。その「気風」と「根性」については、もっと解明する必要があります。

日露戦争のとき、戦艦建造寄付金を募集したところ、最も多かったのは東京、二位は大阪、三位は台湾でした。

台湾の七代目総督であった明石元二郎の逝去に伴う教育資金の募集も、最も多かったのは台湾でした。日台は、島国であることから、両国のメンタリティやエトスは近いものがあります

image by: 蔡英文 Tsai Ing-wen - Home | Facebook

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2018年2月13日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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