日本また周回遅れ。中国は「電子版」マイナンバーで徹底的に効率化

 

同様に市内の各エリアにある派出所。日本の市役所のような住民登録などの役割があるのですが、ここでも身分証をベースに事務処理の手作業が簡略化。外国人である私も臨時在住証明を取得するのに訪問するのですが、日本でお馴染みの「手書きによる申請資料の準備は一切不要です。基本的に派出所のスタッフがパソコン操作で必要な資料を発行し、日本的な「資料に記入」は一切やったことがありません。

日本の市役所では手書きでの申請が一般的。入力された申請書は市役所スタッフが目視で記入情報を確認。不明点は上司に報告相談。間違いの確認が無ければスタンプを押して完了。ただこの申請資料って後で「誰かが」データ入力していると思います。申請者が手書き、窓口が目視とペンでチェック、そのあと誰かがキーパンチ。すごい非効率な作業です。窓口業務にかかるコストって幾らなんだろう。

法律の変更も多々発生するのかシステム化で柔軟性が失われる位なら、手書き申請を元にした目視チェックの方が、もしかするとシステム開発に費用を注ぐより、人件費のほうが安く済むのかも知れません。何れにしても中国の「身分証」と日本の「マイナンバー」の活用には、まだまだ大きな開きがあるように感じます。

中国では「身分証」以外にも、「カメラを使った顔認識技術」による人物特定の分析システムなど、人の目、人の手を使っていた作業を「自動認識技術」と呼ばれる、人の手を介せずに行うIT技術とうまく融合して効率化をしています。正直、中国はこの辺は「やるぞ」と決まると社会主義だけあって早く物事が進みます。

窓口など担当に仕事が集中してボトルネックとなる作業は、極力ITの技術や購入する人民にちょっとだけ入力作業を負荷分散して、公務員の人員整理の効率化を進めているのが特徴的に思えます。

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