子どもへのお小遣い、何歳からいくら渡せば金銭感覚が身につくのか

 

お小遣い帳に記載する項目は、次の六つをおすすめします。

1.日付

2.もらった金額

3.買った物と金額

4.欲しい物とそれを買う時期

5.欲しい物を買うための毎月の貯金額

6.残った金額

そして、次にお小遣いをもらうときに、親が監査することです。

低学年や、つけはじめたばかりの頃は、お小遣い帳をまめに確認してあげると、習慣づけることができます。

慣れてきたら、確認する間隔をあけるようにします。

そして、次にお小遣いを渡すときに、前回のお小遣いの使い方を見て、親子で感想を話し合うのもよいでしょう。

このとき大事なのは、子どもを「認めてあげること」です。

「きちんと記録がついてるね」

「計画的に使えてるね」

「〇〇円貯まったから、もうすぐ欲しい物が買えるね」

「お金の管理が上手になったね」

「むだな使い方がなくなってきたね」

など、ちょっとしたことでも見逃さずに伝えてあげましょう。子どもにとっては大きな励みになります。

家庭教育アドバイス「お小遣いのQ&A」

Q:子どもがお小遣いの前借りをしたいと言ったらどうしたらいいでしょう?

A:基本的には、前借りはダメです。

いつでも欲しい物を買えるように予備費を取っておく工夫や、やりくりをすれば前借りをしなくてもよいはずです。

こうした管理能力を鍛えるためにも前借りはしない、とはじめにルールを決めておくことをおすすめします。

Q:妻は「手伝いをするたびにお小遣いを渡す」と言いますが、なんとなく納得できません。

  手伝いは報酬に値するものではないと思いますがいかがでしょうか?

A:私はおすすめしません。本来、家のことを手伝うのは、「家族の一員としての役割」で当然のことです。

やって当たり前のことに報酬を与えると、報酬目当ての手伝いしかしなくなります。

「大変そうだから手伝おう」という気持ちを育み「助かったわ、ありがとう」と感謝されることの経験を積む場の一つでもあります。

けれども各家庭の教育方針にはそれぞれ違いもありますので、よく話し合ってみてください。

以下の教育方針の方もいらっしゃいます、ご参考になるかもしれません。

http://kosodategaido.com/archives/28
「小学生の子供に本を読ませる方法はお金で釣ること。邪道な教育法で頭のいい子が育つ」

image by: shutterstock

 

子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き、毎週月曜、木曜の二回に亘って配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。
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