日本人の好みに合うワインのカテゴリーはたったの3つ

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おいしいワインを新しく発掘したい!でも何を基準に選んだらわからない…という人にオススメなのが、世界の最新ワインニュースを届けるメルマガ『新バリックヴィル・ワインニュース』。同メルマガによると、日本人に合ったワインのカテゴリーはたったの3つだとか!これなら簡単に覚えられそう☆

日本人のワインの嗜好のカテゴリー

わたしはワイン学校でロジカルテイスティングという講座をやっていまして、「一つの切り口ですべてのワインの評価をするのは誤りです」、と述べています。その中でカテゴリーという話をします。それはどういう事かというと、例えばZというAカテゴリーにあるワインを、Eカテゴリーの中に持って来て評価をするな。という事です。Aカテゴリーでは95点のZワインでも、Eカテゴリーでは80点になりえます。より具体的に言うと、新世界ワインを、旧世界ワインの基準で評価をしてはだめです。という事です。

さて、この業界に足の指一本を突っ込んで数10年になりますが、日本人にはカテゴリーは3つしかないのではないかと思えてきました。無論極端に言っていますが、わたし的には、日本人のワイン「ドリンカー」を評論するにあたり、この3つの分類は気にいっています。

<1>安価ワインカテゴリー
<2>高額ワインカテゴリー
<3>ブルゴーニュ

ボルドーはどこに入るか?1か2です。一級シャトーは2のカテゴリー。チリもアルゼンチンも、南アも1です。カリフォルニアは?1か2。当たり前ですが、ブルゴーニュ以外は1か2となります。

ブルゴーニュには安価と高額の区分はないのか?

ありません。安いワインも高いワインも同じラインの上で評価されます。従って安価なワインはすべからく評価は低いという事になります。ブルゴーニュに限ってあまり例外はないように感じます。

このカテゴリーに従ってワインを売りだすと、もっとワインが売れるのではないでしょうか?難しい事を言わないで、「このワインは安価ワインカテゴリーの中では素晴らしいのです!」と言い放った方が良い気がします。ワイナリーの背景だの、ワインメーカーがどうしたの、土壌が、気候が…というのはあくまで一握りの、酒飲みの10%のワインファンのうちの更に一握りの人間。そういう人を相手にしてますから、ワインの消費量など伸びないですよね。

次は、今週のワインコーナーです。今日は値段が全く異なりますが、カテゴリーが全く異なっているので、同じポイントがついています。

今週のワイン

ワイン:シャトー・ムートン・ロトシルド 1998
価格:60,000円ぐらい

最近1998年生まれのタレントさんが旬なのだそうです。このワインはそれよりはもうちょっと円熟した感じがあります。1998年のポイヤックは、サンテミリオンの偉大さに隠れて、どちらかというとおとなしい感じに考えられていますが、確かにそうでしょう。

わたしのコメントは以下の通りです。

「グレートバランス─94点。1998年ものを16年後に試飲。いい具合に熟成が入ってきて渋味は割とおとなしく、ボディ全体もかなりソフトでしなやかになっている。フレーバーはさすがに微妙さを持ち、ロースト、黒果実、ピーマン、チョコレートに背後にバラ、ドライフラワー、森の下草などがある。シンプルな肉グリルか、あるいはおとなしいソースと合わせて飲みたい。若いうちのムートンははるかに焦げ臭いが、それも非常に大人しく円熟している。」

品質:★★★★★
バリュー:NA(バリュー感評価は不適切です)

『新バリックヴィル・ワインニュース』第000号より一部抜粋

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