外出先で騒いでしまうお子さんに「静かにしないのなら帰る」と叱ったことのある方、要注意です。無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』によるとそれは躾ではなく脅迫で、将来子供がゆすりや脅迫をする人間に育ってしまう可能性があるのだそうです。ではどのような言葉をかければ? 答えはこの記事中にあります。
脅迫、禁止! <聞き分けのない時は>
「静かにしないと、もう帰りますよ!」
これって「脅迫」ですよね。
「親は子どもを監督するものだ」
「親は子どもより立場が上」
「親は常に正しい」
などの意識に支えられれば、「懲罰予告を伴う指導」と呼べなくもないかもしれません。ですが、まあ、「脅迫」です。そして脅迫もまた、さまざまな面で望ましくないコミュニケーション方法です。
- 命令に従うこと(=静かにする)を、他のこと(帰らずにお出かけを続ける)との取引対象にしてしまう
- 命令に従わなかった時に脅迫内容が実行されないことが多いので、「親の言うことは信じる必要がない」という経験を与えてしまう
- 実行された場合も、「相手が自分の望み通りに動かない時は、相手がもっと嫌がることをやり返す」との行動の見本を示してしまう
脅迫スタイルの躾(?)を受けて育った子どもは、自らも脅迫を使うようになってしまいます。また、望みを叶えるために、まず騒いでおいて、次に「静かにする」という取引カードを使う、といった「ゆすり」技術も身につけてしまいます。
脅迫は、一切使うべきではない言い方です。もし本当に、子どもが騒ぐことでお出かけの継続が難しいのであれば、その事実を事実として伝えてあげるべきです。
「電車の中にはお客さんが大勢いるでしょ。○○ちゃんが大きな声を出すと、お客さんたちは居心地が悪くなってしまうんだ」
…大抵の場合、これだけで子どもは気がつくはずです。
「○○ちゃんが大きな声を出して他のお客さんの居心地を悪くしてしまうと、パパは申し訳なくなっちゃうし、恥ずかしく感じるよ」
…騒ぐことの是非に触れるのであれば、「正論」をかざすのではなく「パパの思い」を伝える形で。
「○○ちゃんが電車に乗るたびに騒ぐようだと、一緒に電車に乗ってお出かけするのがやりにくくなっちゃうよ」
「もし一緒に電車のお出かけがやりにくくなったら、楽しみが減ってパパはとても残念だなぁ」
…ここまで言う必要があるケースは稀でしょう。むしろ、眠い・お腹が空いたなどによるグズりを疑ったほうがよいかも知れません。
そして、ちゃんと静かにしてくれたら、忘れずにフォローの一言を。
「電車の中で静かにしていると、他のお客さんが居心地良さそうだなー」
「○○ちゃんは電車の中で静かにできるから、安心して一緒にお出かけできるよ」
くれぐれも、「騒いでいれば声をかける、静かにしていれば無視・放置(←意外となりがちです)」にはしないでくださいね。
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