知育玩具を子供に買う親は、感性が豊かじゃないというこれだけの理由

 

結局、子どもの感性が豊かになるためには、そもそも親の感性が豊かであって、そんな親の後ろ姿や過ごし方を見ながら子どもは感性を育てていくものなんじゃないか、と思うわけです。

親がバカなテレビ番組しか見ないような鈍い感性で、そんな親の姿を子どもは横でずっと見ているのに、おもちゃだけは子どもの感性を豊かにするというものを買い「はい、これで感性を豊かにしなさい」なんて言っても、感性が豊かになるはずがないのです。

「感性を育てる」
「感性を伸ばす」
「感性を豊かにする」

なんていうことを教育や生活の中に持ち込む時には、まず大切なのは、「自分の考える感性というのは、なんのことか」という定義です。この定義がきちんと定まっていない人には、感性を育てる、感性を伸ばすと言っても、どこに何を伸ばすのか全くわかりません

本当に感性を豊かにする商品であっても、感性のなんたるかが定まっていない人には、使っても上手な使い方が分かりません。

で、そんな人に限って「感性を伸ばす商品です」などと言われたら、そうなんだ、感性を伸ばせるんだ、などと変に納得してお金を払ってしまう。子どもには全く関係のないところで、親が損して業者が儲かるだけなんですね。

感性や感受性という言葉は、定義が曖昧だからこそ、それを使う親や指導者の立場の人は自分がどう考えているかを的確に決められなければ、子どもの教育や部下の育成には活用できません。

ただ売り文句にしているだけのことに惑わされず、自分なりの感性の定義感受性の定義をきちんと決めておきたいものです。

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

  • 子ども(部下)の感性を伸ばすとしたら、その時の「感性」とはどのようなことを指すか。自分の考えをノートに書く。
  • その「感性」を伸ばすためには、どのようなツールが有効だと思うか。その特徴をノートに記す。

image by: Shutterstock

 

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